okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

海外研修のススメ

昨日からスタッフ3名が南フランスの作り手 ドメーヌバサックへの海外研修に行っている。作り手の自宅やワイナリーで過ごしたり、その土地をじっくり味わえるいい機会になればいいなーと思っている。

2016年にイタリアに全員13名で研修に初めて行った。10日間ほどお店を休み、まー大胆ではありましたが、初海外の僕としてもとても楽しくワインへの想いを強くなりました。スタッフにとっても刺激になり、また行きたい!そんな気持ちが残ったまま、時間が過ぎていました。

社内では研修は続けていく!と明言していたのがこうして現実になっていく組織であることは誇りに思っています

今現在は、チーム分けしてお店を出来るだけ休まずに海外研修に行くことを目標にしている。2019年9月に3人が北イタリア研修へ。これはVivaokeiを1週間休んだ。

10月に1名がピッツァワールドカップ日本代表に選ばれたので、研修として行ってもらった。こちらはお店を休まずに参加できた。

そして今回は、3名での研修であるが、お店を休まず行っている。

スタッフ全員、アルバイトやサポートメンバーも踏まえてお店品質を下げないようお客様を迎えようと準備している。

さて、僕がこうして海外研修へ精力的なのには強い思いがある。

僕は2016年まで、海外に行ったことがなかった。それは大した理由はなく何となく、そこまでしていく気がなかった。

友人M坂氏から以前「10回国内旅行行くなら、1回海外旅行に行った方がいい」

そういわれたのがずっと心にあった。

そして思い切ってそうしてみて、やはり何かワクワクする人生になったような気がする。

そのワクワクは、お店をやりたい!こんなお店にしたい!って思いついたときの様な躍動感だったような気がします。

そして、心と頭と色々ぐちゃぐちゃ考えていて、結論が出て来ていた。

ずっと自己負担なく、仕事としてしっかりと海外へ行ける組織にすること。

飲食という世界で長期休暇が望めない。仕事を辞めないと海外へ行けない。

その風土を崩したい。いや無くしたい、いやokeiだけでもいいからなくす。

そう決めた。

そうするといろんなものが見えてきた。スタッフも変わった。

海外から帰ったものが、次に行く時の話をしている。

お客様への対応も違う。何かを伝えたい顔をしたりする。

困ったこと、大変だった旅行のことを楽しそうに話す。

そして今年。

トラットリアオケイがなくなり、okeyという会社は赤字体質になっている。

4つが3つのお店になった、しかも売上としては巨大な1店舗だったため、売上は半分になった。スタッフはほぼ変わらない人数。

そりゃ、赤字になる。

悩み悩み、今年の売り上げや目標設定をした。

目標はトントン売上までもっていくという設定。

それは今までよりも各店舗が頑張る話になり、スタッフとしては労力が多くなる手段だった。その中でもできるだけかからないように作った、渾身の設定だった。

もちろん休みも変えず、減らさないもの。

何より、今まで通り、ボーナス2回(給与1か月分×2回)を確約した。15年目になるが、1度も支給しなかったことがないので、それを継続することを明言した。

たとえ赤字でも支給すると。

だから、みんなが各店舗、すげーよくするように考えて悩んで行動してほしい。

まずは会社のことなんて気にしなくていいから、目の前のお客さまとスタッフを大切に考えてほしいと。

個の店、1つ1つのお店が力を付けて、それが集まったのが会社っていうイメージ。

少し公平でないところが出るかもしれない。

それは後で調整していく必要が出ればする。だから今は底を考えないでほしいと。

 

海外旅行、研修という名の夢。

それを考えていくとこうして仲間を考えたり、夢を語れたりするようになった。

そして何よりスタッフが生き生きとしている。

okeiという中で楽しそうにしてくれる。

僕は儲からなければならないのはわかっている。

でもやりたいこと、トライしたいこと。

それはどうしてもやりたい。

自分が今失うものがあっても、自分の組織であり仲間であるスタッフが楽しそうにしてくれることが自分の一番の喜びである。

そしてこの研修は続けなければ意味がない。ただの旅行になってしまう。

ただ一つ、スタッフへの条件は本を作ること。

今3冊になったこの海外研修本が10冊20冊になり、並んでいたら何が起こっているだろうか。

何か国にいったのか。ワクワクしかない。

今は僕が決めている場所ややることを、皆が考えているんじゃないかとか。

海外に何かokeiがあったりして?

ニヤニヤが止まらないんだ。

夢のような話だが、必ずできると思っている。

BORN TO RUN

新年を迎え、新たな気分。

昨年でトラットリアokeiが閉店し、3つのお店に変わった。

新たな一歩を踏み出した2002年。

3月に小さな小さな、そういえば今まで出したお店の中で一番小さいお店となるお店が新橋烏森神社近くに誕生する。

今は、少し人が余っている状態になっているが、それを生かして下地作りを出来たらいいなと思っている。

ただ、一番の問題は売り上げが半分になってしまう状況(トラットリアオケイの席数が多かったため、他ではカバーできない)なので、

どうしても赤字になってしまうかもしれない。

他店がどれだけ頑張れるかで変わってくる。

そういう意味でこの数か月の損失は大きく、これを将来に生かすことが出来なければ

元も子もない。

こういう現実もまた、新しいokeiの始まりにはお似合いかなーと思って書いてみた。

数店舗経営する中で一番大変なのがヒトだという。誰しも人が多くなれば問題も増えるということだ。

それが嫌だから複数店舗出さない人もいる。

僕の場合は、それは当たり前というか、飲食で独立しなくたってそういうものだと確信しているから、自分がやりたいことを止めることでもない。

しょうがないこと。

それよりも、お客様が来ない店をやってもしょうがないし、継続していても意味がない。そう思っている。

そのために人が必要で人に対しての感謝はおのずと思うものだ。

今、勝負というか恐怖というか。そんな2002年の始まりだけど、

終わった時に、12月に、形が出来ていたら本当に嬉しい。

将来に向けてもとても大きなチャレンジをしていく事になるから。

・4つ目のオープン。

・片寄が店舗に収まらず、各店がしっかり独立して経営できる体制づくり。

・海外研修の継続

・自慢できる会社組織体制や規則の向上

・各店舗黒字へのCHALLENGE

・経営者の創出

・再度ソムリエ試験チャレンジ

・経営計画書の作成

・酒屋になる。

全て企業としてトライしたいこと。

それ以外は個人で色々とあるがそれはまた。

最後に

本当に思うのはスタッフの意識向上というと、何となく軽いが・・・

僕は出来るだけスタッフが頑張れる組織を作っていく。

だから、その中で迷わずスタッフが躍動してほしいし、

立ち向かって成果を出してほしい。

皆で悩んで困って、解決してほしい。

それができるかできないか。

その先に、僕らの未来がある。

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BORN TO RUN

そんな気分だ。

 

 

閉店が生んだもの

本日13時にokeiというお店が誕生したときのビルとの契約を解除し、

鍵を返しました。

これで当たり前のようにあの場所に入れることはなくなり、本当になくなってしまった。

このブログを何度も書いた場所だし、僕の30代をすべて過ごした場所。

本当に感謝しかありません。

中田から始まり、多くのスタッフがあそこで時間を過ごしてくれました。

大掃除や引っ越しをして思わぬ写真や動画などが見つかり、またセンチな気分になってます。

お店というものが何なのかがこの1か月くらいでまた明確になってきました。

自分の空間だったものが自分だけの空間ではなくなること。

そして命を宿し、いつしか多くの人の心の中に確実に備わっていくもの。

自分の店がそうなっていたことに当たり前のように過ごす毎日ではまだまだ気づいていませんでした。

そういう意味で本当にこの閉店というものが教えてくれた事実は大きい。

僕は29歳で独立してから44歳。

人としても多少は成長しただろうし、キモチも違う。

だからこそ、今だからこそわかる、独立したときの躍動感や気持ちの強さ。

そして毎日ファイトする気持ちが強かった。

今ももちろんあるが雰囲気が違う。

そういう意味であの場所がなくなる今がまた成長すべき時だと思っています。

昔の映像を見ていてふーみんが号泣しているところを見た。

現在ワイン処アオジを経営するふーみん。

彼女が号泣していたのは中田の送別会。

200人近くんの方が集まり、最後に僕と中田で歌を歌ってる中でもうこれでもかっていうくらい泣いていた。

彼女と中田の関係は特別。

中田にとっても彼女にとっても最後の師弟関係と言えるのだ。

だから中田と話していても必ずふーみんの話が出る。

ふーみんも完全に崇拝している。

正直この2名の間に僕はさほど関係ない笑

そういう関係がこの14年間の中でいくつか肌で感じる。

僕なんか関係なく、人生を震わせる仲間がそれぞれに出来てる、

それはスタッフだけじゃなくて、お客様同士もそうで。

本当に自分が生きていて、こんなに人と人が合わさり、

人生を変えるくらいな出会いが無数にあった店であることは

本当に誇れる事実。

これからあのビルが無くなり、新しいお店や新しい空間、スタッフが

躍動していくことになる。

僕の人生もここで岐路に差し掛かっているだろう。

でも不思議と前に一歩ずつ進めていると思っている。

失敗もするだろうし、誰かを傷つけることもあるだろう。

でもまた始めることも出来るだろうし、謝ることも出来る。

ありがとうって本気でいうことも出来る。

だから大丈夫だと思う。

お店をやるって本当に大変だなって感じていますが

それ以上に夢や希望が溢れています。

若いスタッフとの会話も楽しいし。

僕ももっともっと成長できる具体的なことを2020年、実行し必ず成果を出します。

これからも片寄雄啓をよろしくお願いします

刺激あるドラマ グランメゾン東京

飲食をやっている人はかなり見てるんじゃないかな。

グランメゾン東京。

以前も書いたんですが、僕もその一人。

理想と現実はかなり違うと思う、飲食。

とはいえ、ビジネスマンというかサラリーマンも経験した自分としては

何の仕事でもその辺りはあると思うので同じかなと。

求人はどこもしているし、

どちらかというと市場は人の取り合い。

そこは数年間変わらないところ。

今では、条件や待遇がメインで、やりたいことすらそれでぶれていくような。

そんな飲食の流れがある。

グランメゾン東京はその辺りは少し置いといて、

ハートややりがいややりたいこと。それが働きたいベースに見え隠れして

本当にドキドキする。

それは

 

こんな気持ちや心で皆いてほしい!

 

そんなキモチかな。

いろんな言葉が突き刺さるというか

一生懸命お店に取り組んでいるオーナーやスタッフであれば

同じ悩みや壁が常にあるので、そこと全てがリンクしてしまうのだろうと思う。

今回の内容には全く関係ないのだが、ワイナリー見学に行っているキムタクたちのところで、気づかされたことがある。

ワイナリーに貼っている、日本一のワインを作るだったか、世界一のワインを作る!だったか、そんな張り紙があった。

受験生が東大合格!って書くようなものだと思う。

自分のお店には自分やスタッフのコラムがある。

スタッフがどんな気持ちでそれを書いているのか。不安なこともある。

自分とは違うから。

ただ、そこはまず、書くということを重きを置いているから問題ない。

書くということは意思だ。

そういう意味でどんな店になりたいのか。

そういう張り紙をしてみようと今日感じた。

おけい屋では日本ワイン専門店ですと短冊を掲げている。

まさにそういうニュアンスで書いた。

そこをもっと掘り下げていけばまた光がありそうだ。

 

有言実行

言えば真

リーディングダイエットの如く、何かに書くということは

それだけそれに責任を持つということになる。

ドラマからいろんなヒントをもらえている。

 

ココロが洗われるときもあり、先週なんて先週は泣いてしまったかな。

 

いい店作りたい。

 

14thパーティを終えて

14周年partyが終わり、1日1日時間が経つたびに

皆さんの顔が思い出されて幸せになる。

432人。

とてつもない人数が1つのお店のパーティに来てくれた。

本当にありがとうございます。

沢山くればいいというもんではない。

ただ、あの場所にいた人ならわかるだろう。

全ての人が笑顔で昔話や近況報告。そして何よりもokeiというお店の誕生と継続を

心からお祝いしてくれている人たちばかりだった。

14年間、あのパーティを継続してきて本当によかったなあーとずっと思っていた。

自分が毎日同じ場所にいる14年間じゃなかった。

店舗が増え、人が増え、お客様が増えた。

14年間続けているパーティを運営してくれているスタッフは毎年少しずつ変化している。

同じスタッフがやるならまだしも、違うスタッフが毎回行うパーティ。

温度を埋めるのが難しい。それを補ってくれるのが

多くのお客様からの声。

楽しみにしている声、昔話をしながらその日を待つ声。

それによりウキウキワクワクしてくる新しいスタッフ。

そして、その仲間たちは当たり前のように準備を進めていく。

数百人くる長時間のパーティを仕切れる人は少ない。

それがokeiというお店では当たり前のようにお客様主体で考えが進んでいく。

その奇跡がとてつもなく思いとしてある。

 

飲食店としてやっているパーティなのか。

そうじゃない気がしてきた。

僕はずーと言ってきたことがある。

とにかく、自分が作った空間に入ってきた人が少しでも幸せになる空間を作りたい。

そのために美味しい料理とワイン、そして人が必要なんだと。

 

ライブが行われ、時には踊りだす。BGMを知らない人と肩を組んで歌う空間。

来れなかった人には到底想像もつかない、愛情いっぱいの空間だった。

今年だけじゃなくてね

 

そして今年、昔からの仲間は少なかった。もちろんそれは悪い事ではない。

先輩方は遠慮してくれたり、もうぐっちゃぐちゃが疲れたり笑。

それ以外に来てくれたりする。

それよりも14年間で僕らを支えてくれたお客様で埋まっていたのだ。

ほとんどがそうだった。

そういう意味では今のスタッフを中心に、今までの卒業生含め多くのスタッフの力により、積み重ねられたお客様が一気に集まってくれたということになる。

 

それは本当にありがたく、スタッフにとっても嬉しい出来事だった。

 

忘れずにいたい。

この感覚。

なぜ飲食業に入ったのか。何をしたいのか。

スタッフとともに成し遂げたいことは何なのか。

 

全員なんて無理かもしれないけど、

自分と出逢った方々が少しでも幸せになる人生でいたい。

okeiであれおけい屋であれ、片寄雄啓自身であれ。

 

14周年を楽しむみんなの顔をみてひしひしと感じていた感覚だ。

1つの区切りを迎えた。来年2020年。

okeiから小さなお店を誕生させます。

名前もまだありません。

烏森神社の近く、雑居ビル2階です。

自分がPizzeria Bar okeiを出した時と同じ感覚。

もっと小さい。

でも、肥大化したokeiという組織を集中力を高め、

お客様の楽しさを増大したい。

行きたくなる店、会いたくなる人。食べたくなる料理。食材。

そして飲みたくなるワインやビール。

僕はこれから旅立つ感じかな。

今年のTシャツのバックには

never go back

と刻んだ。

過去は振り返らない。

前進あるのみ。

原点回帰の店から先に進む。

着実に 大胆に。

自分ができる事だけじゃ足りない。

出来ないことも沢山チャレンジしていく。

そんな自分になります。

コトバで埋まる日

もうさすがにネタバレしていることなんであれですが・・・。

14周年、いや毎年OKEIの周年partyでは、店内いたるところに

ありがとう

という言葉があります。

スタッフが日頃感謝している仲間や家族、お客様などいろんな角度のありがとうのコトバで埋め尽くされます。

今年は階段にお客様やいろんな方がメッセージを書いてくれている。

そう考えると、いろんな言葉で埋め尽くされた、本当に心のこもった1日になるだろうって思っている。

色々と考えていたのですが、毎年僕もありがとうってメッセージを300~500枚くらい書いてきた。その大半がスタッフへの感謝のコトバ。

日頃言えないことや今思っていること、もう卒業していったスタッフへ。

毎年毎年その枚数は増えていっている。

今年、多くの方が階段にメッセージを残してくれた、ありがとうって言葉。

それはビル解体に伴いトラットリアオケイが閉店するから。

パーティの時にはそのアーケードをくぐって皆さんが入店していく事になる。

毎年ありがとうで埋まっていくあの階段をお客様たちのコトバで埋めてもらっている。

感謝でしかない。

その代り、あの場所に貼るべきありがとうはどこに貼ればいいのか。

今だ未定。笑

ただ、確実に場所がないので、各スタッフへ枚数を絞ってもらった。

僕も枚数を絞るにあたり、色々と考えた。

結果、僕はスタッフへの感謝は別の形でしているので、

今年はスタッフ以外のことだけを書くことにした。

スタッフへはokei連絡網LINEなどで少しずつ示していっているところだから。

ここに少し書き留めておきたいと思う。

 

名もない、Pizzeria bar okeiをみつけてくれてありがとう。

 

雑居ビル2階の暗い階段を恐る恐る昇って来てくれてありがとう。

皆さんが音を立てずに上がってきて覗いていく姿が忘れられません。

 

開店して数年間、僕らのエプロンを作ってくれてありがとう。

あれがあって、支えられてるって強く思いながら中田といました。

 

お店を作っている時に缶コーヒーをくれた近隣の方々、本当にありがとう。

新橋っていうTHEサラリーマンのところが、一気に親しみの場所になりました。

 

お前に会いに来てるんじゃない。okeiが好きだから来ているだけだ!

そう言ってくれた、先輩。

涙が止まりませんでした、ありがとう。

 

WE ARE okei っていうDVDを作ってくれてありがとう。

今でもあれがこの店の道標なんだよ。

 

1人で来て、相談をしてくれてありがとう。

何が出来ているか、わからないけど、頼ってもらえる幸せを

お店を出してしみじみ感じます。

 

道端で声をかけてくれてありがとう。

今では新橋を歩いていて知り合いに合わない日が無くなりました笑

 

たくさんの差し入れをありがとう。

お店でお金を使ってくれるのに、お土産まで。。。

本当に感謝と申し訳ない気持でいっぱいです。

 

風邪をひいているってブログに書いたら

沢山の栄養剤が届いた。。。ありがとう。

あれから、書かないことにしました笑

 

okeiが大好きです

そう本気で言ってくれてありがとう。

僕も負けずに大好きなんです。

もっともっと大好きな店にします。

 

お店の名前を憶えてくれてありがとう。

今でも知らない方がokeiって言っているのを聞いて

グッときます。

 

14周年partyに来てくれてありがとう。

多くの方から10月くらいにはいつやるのかを聞かれる昨今。

そのたびに、支えられてるって心から思うんです。

 

10周年の時、お店をの絵をかいてくれてありがとう。

オヤジとのコラボは一生忘れられない宝です。

 

ゆず、生まれて来てくれてありがとう。

こんなに近くで子供の成長を見るのは初めて。

本当にいつも驚かされています、いい子に育ってね。

 

カズ、まだ現役でいてくれてありがとう。

あなたがいてくれて、僕がある。本気でそう思っています。

 

サザンが好きで良かった、ありがとう。

14年間だけじゃなく、今までサザンで出会って仲間は

数知れず。今ではサザンのお店って言われてるokei。

幸せです。

 

記念日をokeiで過ごしてくれてありがとう。

一生で一度、年に一度の日を何百万とある飲食店の中で

okeiに来てくれる奇跡を常に嬉しく思っています。

精一杯、お祝いさせて頂きます!

 

また来ちゃったって連続で来てくれる方々。

全然慣れてません、嬉しくて飛び上がりたい気持ちでいます、ありがとう。

 

okeiは夫婦の台所、なんて言ってくれてありがとう。

誰かの何かになれてるって、マジで幸せなんです。

 

一緒のフェスにいってくれてありがとう。

僕の心の支えの一つの場所。毎年同じところに行く喜び。

 

誕生日に手紙を書いてくれてありがとう。

コトバって結局強いです。

 

おけい屋の周りのお店の方々、ありがとう。

何も知らない自分に色々教えてくれて感謝しております。

 

おけい屋の常連さん。ありがとう。

まさか、こんなに早く常連さんができるとは思いませんでした。

 

OKEIの常連ですって言ってくれてありがとう。

皆さんがいるカウンターが大好きです。

 

OKEIのカウンター、ありがとう。

僕はカウンターで大人になったような気がしています。

初見でも仲良くなれるカウンターが嬉しいです。

 

携帯電話にOKEIの電話番号を入れてくれてありがとう。

okeiって入ってます?そう思うとぞくぞくします、嬉しくて。

 

僕にワインを教えてくれてありがとう。

人生豊かになりました。

 

okei中に絵をかいてくれてありがとう。

沢山の小人たちがワンサカいる空間。

夢のようでした。

 

OKEIの壁を塗ったり、改装手伝ってくれてありがとう。

同級生がやってくれたこと、常連さんがやってくれたこと。

全部一つひとつが思い出です。

たぶん、これからもおじいちゃんおばあちゃんでもお願いします。

 

okeiが僕らの部室です、そういってくれてありがとう。

部室っていう言葉が大好きです。

 

雄啓がokeiって知ってくれてありがとう。

今、意外と知ってくれている人が少ないんです笑

 

okeiで歌を歌ってくれてありがとう。

アーティストが歌を歌う。それが自分の店。

それが夢だったから・・・。感激です。

 

14年間、毎日通わせてくれた、僕の体、ありがとう。

体力や健康、その他諸々がないとこうはいかないから。

 

1本の電話から色んなことをお願いする僕を

何も言わずに、ただただ協力してくれる方々。

いつも思い付きでごめんなさい。ありがとう。

 

父へ。

お店の絵をかきたい。そう言ってくれてありがとう。

どれほど嬉しいか、なかなか伝えきれず。

長生きしてください。

 

町子さんへ

 こんな僕を頼ってくれてありがとう。

出来るだけ僕ができることは、何でもするから。

長生きしてください。父をよろしくお願いします。

 

母へ

元気でいてくれてありがとう。

たぶん今年もここに来るだろうね。

皆が待ってますよ。

 

姉へ

いつも気にかけてくれてありがとう。

あまり気にかけなくてごめんなさい。

 

僕に開業資金を貸してくれてありがとう。

お蔭で今があります。

あの心のこもったお金のこと、スタッフや仲間へ伝達しています。

 

OKEIのシャツを大切に来てくれている人が沢山います。

ありがとう。

昔より、かっこよく作ろうと努力してます。

 

木村硝子のワイングラス、ありがとう。

すごくワインを扱っていて楽しくなります。

 

WINEの作り手を作れて来てくれてありがとう。

言葉の壁をワインが越えてくれて・・・

肌で感じられる気持ちが嬉しいです。

 

ピッツァ、ありがとう。

お好み焼きが好きだった自分の前に現れて、

職業にしてくれた恩人?恩食?

焼きあがる間の1分半。あの時間が好きです。

 

 

僕はお店を出して良かった

おけい屋は23時45分までのお店。ビルも12時半には大体の扉が閉まり、スタッフ通用口しか通れなくなる。トイレも一つしか使えなくなる。

でも忙しくて片付けが全く終わらない時とかは、お客様がいれば、そのまま飲んでもらう時がある。

まさに今日がその感じで2時半の今もお話が尽きない、お客様がいて。ちょうどいいからブログを書いている。

こういう時、内容はよくわからないが、必ず熱い仕事の話。

どうやったら良くなるのか。今の編成について。そんな感じみたいだ。

サラリーマンという職業はずっと仕事だ。そう思う。

飲食店はサラリーマンが飲みながらこうして仕事の話をしなくなったらほとんど潰れるんじゃないか。

僕もサラリーマンの時、毎日飲みにつれていってもらい、朝になった。

だから、こうして熱い仕事の話をしている雰囲気が懐かしく、好きだ。

落ち着くというか、嬉しいというか。

話が弾む店。悪くない。

もちろん、スタッフにそんな無理は今はさせられない。

中田と始めた時は、毎日ラストオーダーなんて取らず、厨房で座って二人で話していた。まだ終わらないなんて言いながら。

それでも、その空間にいて至近距離で毎日話し合っていたことが、今につながっている。

所詮凡人が始めたお店。人より時間もかかるし、寝れない日々も上等だ。

だって、自分で始めたんだから。

飲食業、いや仕事なんて調子のいいこと言っちゃうものだ。

暇なら暇疲れ、忙しくなりたかったはずなのに

忙しくなれば疲れたっていう。

笑っちゃう。

疲れ切った自分の体を起こして、ステージに立つ営業前。

頭にジェルを付けて、エプロンをして。

よしって心で叫び、始まる。

思い思いにこの店に入ってくる人たちがいかに楽しんで帰れるか。

それは隣の見知らぬ人が楽しんでいたら余計いい。

見えないけどカウンターで皆が手をつないで飲んでいる感じを想像したりする。

僕のカウンターで皆が楽しむ。

OKEIの料理人を囲み、お菓子をもらいに並ぶ子供のように。

OKEIの料理人が楽しむ空間が出来たら幸せ。

あー少し忘れていた感覚がこうして言葉で整理されていく。

自分がやりたい店や会社、仲間。

今、こうして新しい業態をやったことで明確になりつつある。

一生懸命、精神誠意、注ぎたい。

 

僕はお店を出して良かった。