okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

スイッチが入った時、人生で何度かある。

10年後の自分のために始めたのがこのブログ。

お店を出すことが決まり、準備から少しずつ書き始め、10年近くは
土日祝以外、かなり書いてある。
この1年とかもっとかな、書けてなかったけど。

今となって、久々に最初のころを見ると本当に熱いものがある、自分。
見直すことがたくさんある。

失ってしまったものもある。
でも、その失った場所に新しい知識や仲間やいろんな経験が入っている。

失うことは無くすことじゃないんだなーって思った。

10年後の僕は10年前の僕と変わらないのは
10年後、僕はどうなっているだろうか、okeiがあったらいいなー。
そう思っているから。

他のことは成長もしたし、欠落もしているところもあるだろう。
それ自身を受け入れる器は出来た。

これからの自分がどう動くのか。
そりゃ、わからない。
いやわからないじゃまずいのだが、わからないこともある。

ただ、昨日はっきりしたことがある。
イタリア中部地震のチャリティとして
売上全額寄付の日として、スタッフ三人で営業してみた。

雨やら何やらで色々ありましたが、とても考えさせられる日でした。

飲食店というものが基本はお食事をしてもらう場所。
ただ、情報を得るという場所だったり、思わぬ出会いやきっかけになる場所でもある。
それを再認識した。

僕はアマゾンで買うよりも本屋で買おうと本屋に行くことをスタッフに伝えている

それは本屋に行くと今のトレンドや、ぐるりと世界一周じゃないけど、
色んな情報が目に飛び込んでくる。
数秒立ち読みするだけでも何かが得られたりする。

それは仕事とか勉強なんて概念じゃなくとただの興味がわくということ。

okeiというものがそれに近いものになればいいなと思う。
そうなっている時もあるしそうでもないときもある。

本質はぶれず、本質以外のお客様の何かになれればいいなと。

いや、違う。
いいなじゃなくて、そういうのが僕が好きなんだ。

やはり、美味しくて楽しい。
そして、その人の人生の小さな一部分になりたい。
自己犠牲や家族、仲間に協力をお願いすることはある。
それでも片寄雄啓というものが今ここになるのはなぜか。

それを考えた。
今、自分やお店のことで精いっぱいと勘違いしている。
そうじゃなくて、実は自分が一番やりたいこと、そして伝えたいこと。
それは発信して行動して、賛同してくれる方と共に過ごすこと。

邁進していく事を恐れてきたかもしれない。
okeiというものを背負っていくことが
時にそれを何かと引き換えになっていたかもしれない。

ふつふつしているそのパワーを爆発させることを
恐れずに行こうと決めた。