okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

考えよう。答はある。

震災から7年ということで色んなことが思い出される。
もちろん直接被災した方々からすれば、何もなく、言えることは少ない。

ただ、祖父母が仙台だったり、親戚も東北。
仲間や知り合いなど被災したりと目のあたりしたことも多かった時。

あの場所に行ったときは立ちすくんでしまった自分を覚えている。

あの時、ろうそくで営業したときがあったり、新橋中の看板が消されていたり。
電気を使わないように節制していました。

僕があの時に最初にしたのは、会社と自分のお金を確認した。
もう店は続けていけないと思ったから。

退職金をどう払うかをずっと考えていた。
周りのお店もつぶれていったり、携帯を変えていったり。

個人店というものを続ける覚悟というのはあのころに改めてついた気がした。

どれだけ頑張っていても、一瞬でなくなってしまう時もある。
その時にどうできるか。
これからどうできるのか。

愛情をもってお店を続けていきたいのだけれど、
人に愛情を注いでいきたいのだけど、
それがずっとずっと永遠に続くかどうかはわからない。

お店を継続できるって奇跡。
いい店を作ったって、続けられないときもある。
いろんな事情でね。

だから何があったとかなかったとかじゃなくて、
継続していくってことが本当にすごい事で。

okeiの前にある 有薫酒造は40年。
こないだ話していてお母さんがいろいろあったわよって
軽く言っていた

とてつもない重さのいろいろ。

僕にとってもokeiであったことはいろいろ。
これからいろいろ。

でも今こうして続けて来れていること。
今いる仲間が考えてくれること。

良く出来なくて悩んでいること。

へーベルハウスのCMで

考えよう。答はある。

このコピーがお気に入り。

僕も答えを出し続け、間違えて、また考えて。
そんなことを無数に繰り返しているのだと思う。

これからも考えようって思わせてくれたCM。

やはり広告代理店にいたからそんなコピーが勇気づけてくれたりするんですよね
企業のコピーっていろんな人が必死に考えて
想いを伝えたくてやってるのを知っているから
心打たれます。