okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

今より小さいお店

毎日毎日、全ての人に平等にいろんな試練や苦悩が押し寄せているのだと思う。

平等にという風に言うのは、自分以外のことは全くわからないのだが、

年を重ねていくと、やはり皆色んなことを抱えている。

ただ、それを表に出す出さない、言う言わないがある。

そういう憶測の元、平等だと思っている。

自分が14年間。お店を経営してきて、多くの人が成功している人、社長だと褒めてくれる。もちろん、自分でも想像していなかったくらいお店は大きくなったし、多くの独立店舗を生んできてる事実は、誇りだ。

ただ、経営者の仕事の大部分である。決断という仕事の中には多くの間違いも犯してきていると思う。

気づいてない間違いもあるだろうし、それら全てが自分の結果。

大きな失敗もしてきたが、今思うとやはり2階と3階のお店を一緒にしたことは

とても大きな決断をした。

今のトラットリアオケイというお店の構造はビストロokeiから始まっている。

8年間続いたフレンチをトラットリア・イタリアンに業態変更して2年場が過ぎた。

会社として、またお客様としても2階層Styleで認められてきたし、partyが出来たり、多くのテーブルが確保できた店だ。

スタッフ全員がお客様に注いだ気持ちがリピートとしてお客様が再来店してくれることで僕らは心を整えられる。

その場所が沢山あったことは本当に大きな転機だった。

ただ、どうしてもスタッフのモチベーションとして、サービスが行き届かないストレスがあるように思う

大人数の入るお店というのは、どうしても難しいサービス力が求められる。

カウンターでのサービスとは全く違うから。

カウンターと同じキモチでいるのだが、そうするとテーブル席では速度が遅くなったり、間に合わなかったりする。

そういう意味で、愛情いっぱいにし続ける事と、それよりも求められる時がある。

 

大きなスペースを持ち、沢山のお客様が来てくれるお店はできたのだが、

これからの自分の目標というか、どんなスタイルのお店や会社にするのかってことが大きな決断の一つになる。

ハートフルで立ち寄りたくなる愛情いっぱいのお店がやはり好き。

少し今よりも小さくていいのかなと思っている