okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

14thパーティを終えて

14周年partyが終わり、1日1日時間が経つたびに

皆さんの顔が思い出されて幸せになる。

432人。

とてつもない人数が1つのお店のパーティに来てくれた。

本当にありがとうございます。

沢山くればいいというもんではない。

ただ、あの場所にいた人ならわかるだろう。

全ての人が笑顔で昔話や近況報告。そして何よりもokeiというお店の誕生と継続を

心からお祝いしてくれている人たちばかりだった。

14年間、あのパーティを継続してきて本当によかったなあーとずっと思っていた。

自分が毎日同じ場所にいる14年間じゃなかった。

店舗が増え、人が増え、お客様が増えた。

14年間続けているパーティを運営してくれているスタッフは毎年少しずつ変化している。

同じスタッフがやるならまだしも、違うスタッフが毎回行うパーティ。

温度を埋めるのが難しい。それを補ってくれるのが

多くのお客様からの声。

楽しみにしている声、昔話をしながらその日を待つ声。

それによりウキウキワクワクしてくる新しいスタッフ。

そして、その仲間たちは当たり前のように準備を進めていく。

数百人くる長時間のパーティを仕切れる人は少ない。

それがokeiというお店では当たり前のようにお客様主体で考えが進んでいく。

その奇跡がとてつもなく思いとしてある。

 

飲食店としてやっているパーティなのか。

そうじゃない気がしてきた。

僕はずーと言ってきたことがある。

とにかく、自分が作った空間に入ってきた人が少しでも幸せになる空間を作りたい。

そのために美味しい料理とワイン、そして人が必要なんだと。

 

ライブが行われ、時には踊りだす。BGMを知らない人と肩を組んで歌う空間。

来れなかった人には到底想像もつかない、愛情いっぱいの空間だった。

今年だけじゃなくてね

 

そして今年、昔からの仲間は少なかった。もちろんそれは悪い事ではない。

先輩方は遠慮してくれたり、もうぐっちゃぐちゃが疲れたり笑。

それ以外に来てくれたりする。

それよりも14年間で僕らを支えてくれたお客様で埋まっていたのだ。

ほとんどがそうだった。

そういう意味では今のスタッフを中心に、今までの卒業生含め多くのスタッフの力により、積み重ねられたお客様が一気に集まってくれたということになる。

 

それは本当にありがたく、スタッフにとっても嬉しい出来事だった。

 

忘れずにいたい。

この感覚。

なぜ飲食業に入ったのか。何をしたいのか。

スタッフとともに成し遂げたいことは何なのか。

 

全員なんて無理かもしれないけど、

自分と出逢った方々が少しでも幸せになる人生でいたい。

okeiであれおけい屋であれ、片寄雄啓自身であれ。

 

14周年を楽しむみんなの顔をみてひしひしと感じていた感覚だ。

1つの区切りを迎えた。来年2020年。

okeiから小さなお店を誕生させます。

名前もまだありません。

烏森神社の近く、雑居ビル2階です。

自分がPizzeria Bar okeiを出した時と同じ感覚。

もっと小さい。

でも、肥大化したokeiという組織を集中力を高め、

お客様の楽しさを増大したい。

行きたくなる店、会いたくなる人。食べたくなる料理。食材。

そして飲みたくなるワインやビール。

僕はこれから旅立つ感じかな。

今年のTシャツのバックには

never go back

と刻んだ。

過去は振り返らない。

前進あるのみ。

原点回帰の店から先に進む。

着実に 大胆に。

自分ができる事だけじゃ足りない。

出来ないことも沢山チャレンジしていく。

そんな自分になります。