okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

お金を借りるかどうか

昨日、無利子でもお金を借りるか今は、冷静に踏みとどまっていることを明言したのですが、4人くらいから電話がかかってきた。

無利子なら借りといたほうがいいんじゃないか、なぜ借りないのか教えてくださいと、

全てがコロナで困っている飲食の仲間からだ。

わざわざ電話してくるのは大変だろうから、ここにも書いとこうかなと思います。

これは僕の考えなのでそのまま引用できる人とそうでない人がいます。

当然、内部留保という考え方でお金があったほうが絶対いいのは大前提。

困ったときにはお金がないと、継続ができないので。

継続できるようにして、その間に問題や課題を解決したり、整えるのに絶対不可欠だから。

だから今回の場合も借りるのがセオリーだし、できるだけ借りといて損はないわけです。

ただ、これは借りるということで返すものだということを忘れないでほしい。

美味しくなくて、サービスも悪い状況で売り上げが悪いとします。

そしたら潰れそうなお店や会社を立て直すために投資をする。

そのためにお金を借りてチャレンジするのはガンガンやるべきだと思う。

ただ、今回の場合、どんなにおいしくてもサービスが良くても、エリアによって大きな差がありますが、大打撃がある。

新橋、銀座、六本木などは大きく損失を知る可能性がある場所。

家賃が高いところが苦しく、住宅街が割といいらしいです。

もちろん、どんな状況でもお客様が押し寄せる、最強のお店もあり、

自分もそうなるように精進したい、、、本当にすごいと思います。

 

ま、そんな中で僕としてお金が欲しい。

ただ、今借りることを≪とりあえず≫推し進めるにはいろいろと考えたいなと思っています。

無利子だけど借金。そこが肝です。

僕はイシマルというレストランをやっていました。

1600万円の開業資金としてミニマムに必要でした。

ただ、銀行からの融資を受けやすい環境で、何かあったときに

お金をプールしておく必要があるという助言もあり、1000万円の運転資金の借り入れをして合計2600万円を借り入れしました。

業績が思わしくなく、撤退を考え出したり、いやいやまだまだとランチを始めたり、いろんな気持ちで気持ちとお金と時間を注ぎ切りましたが、最終的には撤退を余儀なくされました。

1000万円があったことで、いろんなチャレンジができましたが、どうしてもうまくいかなかった。その間、毎月50万以上の赤字が続き、500万、600万の赤字が積み重なってしまいました。

結果、いろいろあり、3000万円くらいは損失として計上されていたと思います。

要するに、しっかりとした事業判断をできなかったという自分の能力不足。

今もその支払いは続いています。借りたお金だから。

チャレンジしたい気持ちがあります、だからしてしまう時がある。

1000万がそういうお金だったかもなと。

それがあるからできたチャレンジがあるし、もっと違うチャレンジをすれば結果が出たかもしれない。ただ、借りてなければ、チャレンジができず、撤退が早く、実際の損失はかなり抑えられただろうというのが印象です。

一概には言えないけど、今回のコロナがいつまでどのくらい続くのかわかりません。

今だめだからお金を借りて、生き延びて、数か月後に潰れたとします。

その時には借りたお金以外に、数か月分の赤字がプラスされとんでもない金額が負債として残る。それがこれからの人生に乗ってくるということになる。

逆に収束しそうになるならば、期間をじろじろ見ながら、借り入れしたいと思っています。困ってまーすって。

ただ、1.5パーセントくらいで借りれたりすることは今までも多くあります。

それくらいの金利が払えなかったら潰れますし、無利子で飛びついてしまうだけじゃなくて、今必要なお金を借り入れするべきじゃないかなと。

僕の場合は1000万借り手も2か月もすれば人件費でなくなってしまいます。

家賃までは支払えないかもしれないくらい。

数千万借りれてしまうことが怖いのです。

ただ、1店舗を個人で一人に近い状況でやっているお店や家族は違います。

これを機にお店を利用して家族のために無金利で借りることができれば、

最高じゃないですかね、収束した後は。

家も買う頭金にもできちゃうし、どこで借りるよりも安いから。

特に個人事業主は住宅ローンが下りないです、社長も。

僕も買う時に3つ銀行落ちて、金利が高いプランが何とか通りました。

そういう意味でもとても有益。

家族のために借りる、家族に赤字と借金金額を伝えて借りることが重要。

そうすれば、どこまで勝負していいかを家族で話し合える。

いわないで借りると事業主は勝負しちゃうから。

 

僕は借りることをいいことを前提に慎重に考えているのです。