okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

11月決算のオケイ

12月に突入。okeiは11月決算。2020年の大きな大きな決算時期を越えました。

15年目の2020年。こうして迎えられているのもお客様のおかげです。

特に今年はこういう状況でもうもう、えらいことになってる日本というか世界。

僕だけではなくすべての人が大変だと思います。

そんな中で応援してくれる方がいるということが本当に幸せで、しかもその方々が見えるというのが飲食業のいいところかもしれません。

飲食が出来なくても街中で会って声をかけて頂くことも毎日あります。

新橋に来たら寄ってくれたり連絡くれたり。現場にいない自分を呼んでくれたり。会いたい!って思ってもらえることがこれほどうれしいと感じたことはありません。

感謝というコトバしかないのですが、本当にありがとうございます。

ちょっと長話しますね。

色々ありましたが、新しい期を迎えることができてホッとしています。

決算としては予定をはるかに下回り、赤字1000万円ほどなりました。雇用調整や家賃補助など国や都からの補助がなかったらいったいどれだけの赤字だったのかと思うの、ぞっとします。倒産してましたね、間違いなく。

海外研修に行くとか、ロックインジャパンにいくとか、色んなこともなくなりましたが、まずは会社が存続してこれたということがありがたいことです。

15年間でちょっとずつ貯まっていた会社の利益はぜーんぶ使っちゃったけど・・・。

来年以降のことをずーと考えて不安になったけど、今はもうその不安にもなれました笑

15年間、現場にいた自分がコロナで現場にいない日が多くなりました。

当初は未曽有の出来事で新しいことや色々と考えていくことが多すぎて・・・というのが理由でした。現場にいないというよりは、いれないって感じでした。

その時間が過ぎて、今はいれる時間もいない判断をしています。あ、でも営業中にお客様と談笑しながら飲む、なんて夢のような時間は今、貰っています。オーナーぶって生意気ですが、そんな時間が今までなかったので10年来の常連さんとも初めて飲んだり。もちろん、自分の独立した時の理想や夢とは少し違います。

自分が必ずいて、仲間のような常連さんが来てくれて、暇な日も忙しい日もあって。

またそんな場所を作りたいです。自分一人でもいいから。

でも今はちょっとやらなきゃいけない、やりたいことがあります。

10年以上いてくれるスタッフ、長い間力を注いでくれるスタッフがいます。

彼らはオケイという場所にいてくれました。

そして今のこの状況でも私生活を犠牲にしてまでも会社のために尽くしてくれる愛情を伝えてくれました。

完全に自分だけのものではない、そう言い切れる会社になりました。

コロナがそうさせてくれた!そういえます。

だから、彼らがすげー躍動する場所を作っていく決断をして前に進んでいます。

12月におけい屋2号店ができること、来年も出店を続けます。

今いるスタッフにお店を持ってもらい、管理してもらう。

そして、めどが立てば、そのお店を譲渡したり、拡大したり。スタッフ個人の夢をどんどん叶えるためにOKEIを使ってもらう。

コロナでネガティブな情報が駆け巡る。それが本当に社員を不安にさせてきました。目の前のこと、目の前のお客様へのサービスに大きな影響を及ぼします。

未来が見えない、飲食にいるかいないか。そんな夢も希望もない話ばかりが外部から入ってくる。それをせき止めたり、排除したり。そんなことを考えたりしました。

でもそれにも限界があります。生活にもかかわるから。

だから、彼らを守るため、そして彼らが躍動する姿が僕の喜び!という元々の信念を元に、改めてスタートする力を持ちます。

ヒトって変わります。お客様も僕らも。

まだまだ変わるし、また戻るかも。