okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

hottokenine 子ども食堂など。参加する背景②

母子家庭だけではなく、困窮する家庭を助ける。

効率化はできない、どぶ営業的な要素もあることに対して、僕らが知らないところで多くの方が尽力されて、1人でも多くの子どもや人を救おうとしている現実。

少し調べてもわからないけど、現実を知る方と話したり、配送をしたりしてやっとわかることが多くあった。

自分たちが生まれて、年を重ねていく中で嫌なことや辛かったことが沢山ある。でも食べれないということを経験するのは少ないんじゃないか。

僕は精華小学校、神奈川大学附属中高等学校、神奈川大学と全部私立に入れてもらえた。家庭が複雑になり、いじめられたり、孤独だったり、ヒトと違う環境が沢山あったけど、暮らしや生活を脅かされることはなかった。

恵まれていたんだと思う。自分では恵まれてないとか思ったこともあったけど。

いわゆる子ども食堂っていうものは、無料でご飯を配布しまーすとか案内をして、何百人が来たりするんだって。

的確に困窮した家庭に届けるわけではなくて。間口を多くしている。hottokenineも同じように給与を調べたり、フィルターを多くはしていない。

不正をしようとすれば困窮してなくてもご飯をもらえたりしちゃう。

それでもいい理由がある。

本当に困窮している方や困っている方だけを呼ぶと目立ったりするじゃないですか。

そこに来るってことは、そういう人って。見下すやつだって出てくるかもしれない。

知られたくないことがあるから。母子家庭と分かれば、変な奴から狙われるかもしれない。

色んな危険がある。だから100人でも200人でも来てもらって、その中に紛れてもらうのが一番いいみたい。1人を救うためには無駄が必要ってことです。

いろんなことをいう人もいるはず。行政が持ってシステムを作ってなんちゃらとか。

でもね、それを待っていたらどんどん人が死んでいくんです。だから世界中、日本中でいろんな人が立ち上がっているって感じだと思う。

だから、小さな組織や個人でも、立ち上がっていく人がいないと行政も動かないのです。何もなくてもできることをとにかくやるってことですね。

だから僕が動くことで僕の周りの方が刺激されたり、何か動いたり。

皆優しい人の塊だから。

そしてそして、こんな声も聞こえてきます。

「オケイ!そんなことしている場合じゃないんじゃない?お店つぶれちゃうよ?」

そうなんです、ヒトのことばかりやっていいのか!って話はあります。でもですね。

僕ら飲食業は国から沢山支援を頂き、色んな生き残り方を試せるところなんですね。

その中でもお客様はお店をセレクトしていくんです。応援するお店を選んでいる。

僕も実際そうです。人やモノ、場所や雰囲気。色んなモノサシで選ぶ。

同じものを買うなら飲むなら食べるなら、どこで買おうか。

僕は応援されて生きてきました。それは僕が応援してきたからだし、誰かを支えてきたからだと思っています。

同時に無数の方に支えてもらってきた。感謝してもしきれないくらい。

結局、誰かを応援したり支えたりしている人しか皆応援しないんじゃないかなってことです。支援なのか、応援なのか。お金なのか言葉なのかはわかりません。

それでもとにかく支えられて支えている、チョコラbbエーザイのコピーライト。

まさにそう。

僕らが生きている今ここは、応援のし合い。

これからもそうだと思う。

だから、今自分が止まっている状況というか、休業している状況。

その判断はベター。その中でできることっていえば無償の愛情しかないかなって。

まずは誰かを支えるってことが出来るならしたい。そして支えてくれた方々への感謝のキモチとして、困窮家庭のために何かをしたい。

それがいつか大きな円の中でまた自分たちが支えてもらえる唯一の方法じゃないかって。間違えていてもいいのです。

判断をして動く速度が大事。今の速度と考えで1人の誰かを救えるのは間違いないから。