okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

独立を視野にした店舗拡大へ

まず、場所のご紹介。

酒場961≪サカバクロイ≫が2月16日にオープンします。

日本ワインと酒場な店です。

東京都中央区月島4-18-2 Lim月島 2F

勝どきと月島の間。トリトンスクエアと勝どきの間。微妙な場所?笑

2階の6坪、小さなロッジのような居心地の良い空間です。

このお店の店主は黒井雄也。37歳。okei歴は7年くらい。

1人でやります。

何度か話したり書いたり言ったりはしていますが、コロナ禍以前から僕は各店舗が独立経営をしていくということをスタッフに話していました。

もちろん、最大限の協力はしていくが、長く働いているスタッフがいて、各人がお店を自分のお店として考えていってくれる風土が根付いてきた。

その中でいつしか、家族経営のような部分と個性のあるお店作りが共存している会社になった。そしてそれがより尖がっていく店づくりというか、ほぼスタッフの店というやり方が見え隠れしていたからだ。

コロナになり、それがより顕著になってきた。会社としてまとまって判断することもあるのだがそれ以上に各人、各店舗が一番いいと思うジャッジには少し違うこともあって。お店によって人数も違うし、家賃も違う。助成金を取る取らないっていうのも各々で考えが違う場合もある。

それをまとめるよりはバラして考えていくのも、大切だなと。

サッカー日本代表がメキシコサッカーを目指すとしても、個を伸ばしていくということが多少ばらついても必要なことみたいなことか。

緊急事態宣言が2度目となりそれぞれがやりたいこと、やり切れてなかったことをトライしてもらっているがなかなか面白い。

それもまた個性を伸ばしている最中。

今回、黒井に新しいお店をという考えは去年から始まっていた。

ほぼ社員という経営をしてきた僕にとって今の新橋はとても難しい。

給与や休みを考えても、守ることができる可能性は低くなっていく。

長く働いているスタッフにお店をドンドン持たせたり、任せたり。

それで彼らが自分のお店として切り盛りをしていき、まずは給与ややりがいをキープ。

最終的にそのお店を自分のお店として引き継いでいくのもあり!

そんな譲渡を考えた経営をしたいと思っている。もちろん。その中ではリスクもあるだろうし、簡単にはいかないこともあるだろう。

考えが変わるかもしれない。変わったならまた考え直せばいい。

黒井は独立を夢見ていたし、今もそれを叶えたい。

勝どきという場所は彼の住まいがあり、地に足を付けていく場所でもある。

家賃は15万程度。現在はタワーズというビールパブ。

そこをほぼ内装はそのままで譲渡してもらうカタチ。

多少の機材の入れ替えはあるとしてもお金をかけずにオープンできる利点がある。

何といっても住宅街という新しい場所での勝負。

1人で切り盛りするのを試すにはうってつけの場所だと思う。

この時代、今までのいい場所がいいわけではない。

いい場所にするかしないかは、黒井次第。

あの場所を自分のお店にしていくという世界観を作っていけるのではないか。

1年、いや6か月くらいでその世界観を見せてほしいと思う。

その意味でオケイという名前を外し、彼の希望である黒井という名前を入れることになった。彼からの提案で961.

これから自分の名前を背負って生きていくのだ。

お店をやるって楽しい。

いろんな出会いがある。オーナーとなればそれを自分のものにできる。

厳しい世の中っていうけど、16年前が余裕だったわけじゃない。

誰もかれもどのタイミングでも死ぬほどつらい時間はある。

朝から晩まで、寝れない日々を続けて。

自分のお店が少しでも良くなるように24時間ずっと考える。

それしか僕はやってきていないから。

実は明日2月1日から契約が始まるため、入居。

新しい会社のスタイルの始まり。

さぁー行くしかないだろう―