okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

ほっこりした手紙。

4月末に静かにokeiを退社した小さなアルバイト岩瀬さん。

半年ほどしかいなかったけど、心は共に出来たなーと思ってる。

コロナもきっかけで入社してきた彼女。

前のお店では人間関係で少し悩んでいたのが初めて会った面接。

それでもオケイで働きたい!と言ってくれたのが嬉しかった。

働きだすと、小柄で可愛くて、前向きな彼女は、すぐにスタッフとなじんでいったのを覚えている。

半年くらい全店舗をサポートする形で助けてくれたなー。

緊急事態宣言など色んなことが重なり、実家である大分に帰ることになった。

最後に彼女が行ってくれた言葉。

「本当にOKEIに来るのが楽しくて幸せでした。ここに出会えたこと、片寄さんと出会えたことが嬉しかったです。大分に一度帰りますが、東京に戻ることがあれば、またokeiで働きたいです」

コロナがキッカケで仕事がなくなったり、辞めたり、色んなことがある時代。

それは避けられないこともあるだろう。

ただ、また失った場所に帰ってきたいと思える場所でよかった。

それまでにokeiを続けていきたい!そう心に誓える言葉だった。

そして、心が伝わっていたんだなーと思ったこと。

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手紙

社員全員と僕の嫁への直筆テガミ。

感謝が全員へきれいな字で書かれていた。

手紙が大分から全員に届き、オレンジ色の空気がみんなに広がる。

人のコトバや文字は幸せを運んでくれる。

それがちょっとずつスタッフに伝わっていく様。

これは本当にうれしいんです。

音を立てて変わっていくようなことじゃないから。

時間が16年かかり、入ったばかりのアルバイトの子で

分け合ってすぐ辞めてしまった子にも伝わっているキモチ。

たまりません。

決して派手な話じゃないんですけど、続けていくことを選んだ言葉を書くということ。

それがこうして跳ね返ってきたときにやっとわかることもある。

コトバノチカラというものが自分を強くしてきたし、支えてきてくれた。

思い出せばグッとくることばかりだ。

不安はある。言葉を伝えると必ず誤解もあるし、間違いもある。

間違いというのは僕の間違い。

スタッフに誤解を生むようなことを伝えた場合は、一気におかしくなってしまう。

ただ、何も伝えなければ余計おかしくなる。

13名ほどになるかな、社員それぞれに伝えていくということだけでも緊張感がある。

今、緊急事態宣言とか、これからとか。

判断が難しくて迷うことばかり。正直完璧な判断が出来ていないのが現状。

スタッフもモヤモヤしていることもあるだろうが、なかなか厳しい状況がわかってくれているのだろう。

そんな自分でも消化不良な中、届いた岩瀬からの手紙。

アリガトウってキモチと、助かった!というか、心が温かくなる瞬間。

本当にありがとう。