okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

学びや

pizzeria-okei2007-11-12

人の心を突き動かすもの。
それによって人生すら変わるものが世の中にはあふれている。
しかもそれは人それぞれ見方によって違い、誰しもそれを見つけることができる。

その出会いは難しいことではなく、自分の意識の高さに由来する。

僕には沢山のそれらがある。

カズ、浦和レッズ、ピッツァ、お店、サザンオールスターズ、ボブディラン、ブルーススプリングスティーン、トムウェイツ。
そして仲間とスタッフ、家族。最後にお客様。

まだまだ思いつかないものもあると思うけど。

それらのようにいつも考えているもの、すでに備わったもの以外に都度巡り会うものもある。
ラジオから流れる音楽然り、会話の中のフレーズでもあったりする。

苦しい時の先輩の言葉、仲間との会話。

そんな一つ一つを大切に生きていきたいと思う。
そしてそんな心が宿っているならそれをほかにも伝えたいと思う。
それがこのお店okeiならできそうな気がする。
幸せな空気が流れ、久しぶりに着たお客様やいつも来てくれる方との会話で笑顔になる自分たちと
それを横目に真剣にピッツァが作られていく様をみるはじめてきたお客様。
はじめはカウンターでいやな顔をされていたお客様も次第に笑顔に変えてくれる周りのお客様の笑い声。

そんなことを毎晩感じているとできる気がしてきている。
たぶん自信ではなく、昭和の家族団欒に参加しているというか作っているというか
その安心感、責任感など生活がここ出来ていることへの感謝感がそこにはあるんだと思う。

そんなことを考えながらこないだ新橋のマッサージ屋にいた。
いつもやってくれるみっちゃんに体をもんでもらいながら馬鹿話をする。
二年たつとここにも仲間がいるんだと幸せになった。
その店には沢山の洋服が売っている。
タイパンツなど軽装のほかに
タイの民族が作ったスカートやキーホルダーもある。
それらは手作りのきれいな色彩のものばかり。
男だから普通は見ないそういったものも
あそこでは素直に見入ることができる。
あのきれいな色のスカートはどんなところで作られたんだろうとか。
気持ちのこもった編み物が美しく見え、それを着る人はもっと美しく見える。

ここに来た時はよそ者だった僕もそうではなくなった。
苦しい時に行く場所もある。

いやなことは誰でもあるし
続くことだってある。
でもこういった小さな幸せが見つかっているうちは
いやなことたちも目を伏せてくれている。

ため息より新呼吸
苛立ちよりも反省。
考え方で変わることを学んでいる最中だ