okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

okei 10th 6

音を楽しむ。

フェスをやろうという気持ちになったのは
単純に夏フェスが好きだからが根本であることは変わらない。

ただ、お店の10周年という節目で好きだからだけではそこに
自分も結びつかない。

音楽は音を楽しむと書く。

2015年半期を終えた6月。
okei全社員で会計事務所での半期決算報告会が行われた。

その時の僕から社員へのお話の中で音の話をした。

お店は音でできている。
無音というお店は存在しない。

ワインを空ける音、注ぐ音、オーダーを取る音、料理を作る音。
お客様がお話しする音、そしてBGM。
無数の音で出来上がっている。

騒音であるか、快音であるかは、そのプロデューサーである店員のさじ加減だろう。

僕らは常にオーケストラであり、指揮者でもある。
音に目を向け、良い音を奏でようと。

フェスティバルというのは、世の中に沢山ある。
花でも電車でもバスでも。
どんなFESTIVALも存在してるがその多くが
その主題になることだけでは成り立っていない。
運営の中では飲食もあるし、トイレ設備や多くの必要なものもある。
交通の便もあるだろう。

そういった意味の中でも僕は10周年でフェスをやることに多くの意味を感じていた。

新橋駅前のフェス。
個人でやれる最大のフェス
ワインのフェス
音楽のフェス
etc

人が生きる中で必要な音。
それは日常に溢れすぎている。

そのどの音を自分のものにしていくのか。
それは触れていくものに左右される。
かみ砕けば、出会う人や与えられるもの。
そして勝ち取るもの。

僕ができることは僕が持っている音をみんなに配っていくこと。

それがこのフェスだったんだ。

各アーティストについてはまた。

1年以上全く書けていなかった毎日書いていたブログ。
10周年を終えた書こうと決めていたことが現実になり嬉しい。
この休業期間もまた20周年には思い出か。

僕の場合、このブログに書くことが執筆活動に近く、
賛否両論ありすぎて、疲れてしまったのもやめてしまった原因かもしれないが
またこれを機会に人の目を気にせず、好きなことを好きなだけ書いていくことができたら
幸せだと思っている。