okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

昨日、サッカーをした。
場所はレッズランド。仲の良いお客様が誘ってくれた。
天気もよく天然芝だったので気持ちよくサッカーボールと戯れた。

日頃コンクリートジャングルにしかいない自分はそれ自体を普遍的というか
変わらないものと感じているので不都合に感じたことはない。

でもああして大きな太陽の下、芝に寝そべったり、サッカーしたり
本当に幸せって手の届くところに沢山あるんだなーって思いました。

そんな中。
サッカーもずっとはできないので休み休みやっています。
お休み中にふと横を見ると、一人の男の子が・・・。

野球のグローブをして、ボールを自分の真上に投げる。
それをキャッチする。。。
それをずっと何度も何度も続けている。
その横では家族連れがみんなでミニ野球をしている・・・。

寂しそうだった。

僕は彼に「一人なの?」
彼は「うん」

僕は「じゃ、一緒にやろっか!」と。

彼は「うん」と笑顔でいい、ボールを投げてきた。

それから数分の間、他愛もない話をした。
終始笑顔のお話。

名前はゆうき。
野球もサッカーも好きだけど野球が好き。

あっという間に時間は過ぎ、僕もサッカーに戻らなきゃいけなくなった。

「じゃ、戻るね」とボールを返した。
彼は笑顔で「うん、ありがと」
って言ってた。

しばらくサッカーを見ていたがどこかに行ってしまった。

僕の幼年時を思い出した。
遠くの小学校だったので同じように帰ってくると一人でサッカーや野球をしていた。
周りの小学生は仲間とやっていた。
僕は壁にぶつけたり、ドリブルしたり・・・
遠くに投げる、蹴る。
そんなことしかできなかった。
正直寂しかったけど、そんな話ができるわけもなく、卒業した。

僕はそして大人になった。
沢山の人に助けてもらった。
無償の愛情を無数に頂いている。

僕が自然に身につけた唯一の力、ペイフォワード。
以前このブログにも書いた映画の中で出てくる考え方。
たまたま、自分もそう考えていた。

自分が頂いた幸せを別の第三者への手助けに使う。

僕は今もそう生きている。
自分が今まで受けている最良の幸せを
なるべく分けたい。

彼にも少しは分けられた。
でも、実際にはあのキャッチボールで幸せになれたのは僕かもしれない。
彼の笑顔で僕は幸せになった。

そう、必ずではないが、幸せを分け与えられていたら
それはその瞬間にも帰ってくる。
自分も幸せをもらえる。

笑顔の連鎖が生まれていく。

その渦の中でサッカーをできたきのうはなんて幸せだったんだろうか