okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

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土曜日お店自体を休み、恒例のロックインジャパンに行ってきました。
9回目の参加です。

今年は色々と思うべき事がありました
30人くらいでの参加、いつもと同じか少し少ないくらい。

こうして団体旅行、大人な修学旅行をずっと続けて行くと勉強になる。
基本的に団体で行動すると言う事は本当に面倒くさい。
でも前にも書いた事があるが、面倒くさい事が大体いいことなのだ。

そう考えて行くと、今、世の中は一人でどう過ごすか・・・?
という事がもてはやされているように思う

携帯電話も、最初は誰かとお話しをするツールとして作られたのだが、
今は、一人で過ごすツールに早変わりした。

音楽を聴き、情報を得て、発信して・。。。

いかに楽しく一人で過ごすかを追及して行っているように思う。

一戸建ても売れなくなり、一人暮らしが増える。

想像すると恐ろしい高校生の休み時間、中学校の放課後、小学生・・・?
休み時間の鐘が鳴るたびに携帯を出してツイッターを見る。。。

そんなことが行われているのだろう。
学校祭や体育祭は盛り上がらず、無くなって行っているという。

僕はこんな性格だから、こうして団体で行動する事が多い。

確かに面倒くさいが、だからこそ思い出も大きい。

お店をやっていてもサラリーマンをやっている時も
常に人と一緒に仕事をしている

ここには隣の人はもちろんかかわる人の気持ちを
大切に考えられるかどうか、それが全てだと思う。

こうしてこのお店で働いている人たちと
僕に関わる人たちには
このアナログな心を伝えていきたい

デジタルが一人というイメージがしてきた今、
このアナログ=団体が人を育てていくと考える

そういう意味ではフェスと言う大きなライブも
アナログと言える

フェスが僕たちをアナログに変えてくれた

あの大きな空間がいつもコンクリートに囲まれている
僕を解放してくれる

そしてそこに蟻のように群がる人がいて
音に任せて急に人が合わさるように対話する

ある一つのアーティストへ向けられるアナログな視線。

この一体感を忘れられずに過ごす。

忘れられないこの体験が、
何かを変えてくれる。

誰かと共にする事。
それが知り合いでなくても
何かを共有すること。

それが今、大切だと思う