okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

独立記念日

とうとう、この日が来ました。
11月1日。
2005年11月1日11時に僕は新橋にいました。
660万円という現金をもっていた。
そう、2階ピッツェリアバールokeiという物件を契約した日。
その日から工事が始まり、12月9日にオープンしたのです。

サラリーマンを辞めて、飛び出した飲食業という職業。
そのスタートラインに立てた日だった。

カズが好きだから、11がたくさん並んでいる日を選んだ。

愛情を持ってこの日を迎えられると思った。
だからこの日にした

この日が無ければ、今の僕はない
中田君ともない
千田君も、田上君、メッシもない。
かおりもないし谷本君もない

今いるメンバーもない

そしてお客様とも会えていない。

ぼくが生きていることを証明する場所が無い。

なにもない。

独立記念日

それは余には触れない。
でも、なにもない、ゼロからのスタート。
そのスタートは誰しも怖い。

形になるまではスタートにも値しないから。

自分にはゼロじゃなくても、認められるまでゼロ。

今日、僕が新橋で独立したことが少し誰かに認めても得た気がします。

5年間。

まだ小学生でもないけど、言葉を覚え、お友達を一気に増やす手前。

11月1日は僕にとって、独立記念日
一生忘れる事のないスタートの日。

お店がなくなっても、僕が命をかけて独立を決めた日だから。

忘れたくない日。

これからの自分を、今までの自分と突き合わせる日。
そんな日。