okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

値段

okeiの価格は僕の何となくの感覚を元にして中田シェフと考えている。
1500円以上の料理は必要ないという基本は崩したくない。

それはこのお店が日常でありたいから。
やっぱり前菜もパスタもピッツァも本格的なイタリアンという冠があったとしても
2000円とか1000円台だけしかなかったら1ヶ月に一度いければいいほうである。

でもそんなんじゃ、楽しい店にはなりえないかなと。
入った瞬間に楽しそうな感じ、美味しそうな感じ、顔が緩んでしまう感じ。

それら全ては価格が一つの要素としてあるのだと思う。

僕らはしっかりとしたイタリアンを出している。
そこを曲げるつもりもないし、美味しいものはドンドン出してく。

でもそこに高価なものを必要とする店ではないのだ。

ピッツァはイタリアでは300円とかおにぎりみたいな物。
それが2800円を支払って日本で食べる。
理由は本物だから・・・。

確かに僕も経営者だから本物のピッツァが高くなってしまう理由は分る。
でも気軽な楽しいピッツェリアが本物なのに、味だけが先行して
本物を謳うのは ? である。

本物にはその気軽さと、美味しさ両方あるのだ。

全ての兼ね備えた店でありたい。
そう思っている。

okeiより美味しいピッツァは世の中に沢山ある。
でも楽しさや気軽さを兼ね備えたピッツァを目指したいから
今のコンセプトで行きたいと思っている。

僕にとってピッツァは楽しいもの。
値段なんて気にしないで好きなものを乗せて食べちゃうもの。
だからどれだけ乗せても1500円の「ピッツァ okei」がある。

このお店が完全ではないことは分っている。
でもこのお店が僕らの完全に向かっていることも事実。

okeiの完全。
それはずっと楽しいこと。

それしか僕が生きている意味はないから。