お店をオープンする数ヶ月前。
店で着るシャツはどんな感じがいいかなーと絵を描いたりしてウキウキしていた。
まだ場所も決まっていないのに・・・・。
形から入る奴でした・・・。
そして場所が決まり、色んなものを買って、物件取得費、家賃、給与などなど出費が重なり、お金がなくなっていた。
「あっ」
そうシャツを作るお金なんてなくなっていた。
残念だったけど、そんなこと気にしてられない感じだった。
ユニクロとかのTシャツでやろうと当日近くまで思っていた。
そしてオープンが迫る日。
宅急便が届いた、山口県から。。。
見に覚えもなく恐る恐る開けると50枚ものokeiTシャツが並んでいた。
送り主も書いていなかった。
でも僕には誰からの贈り物か、すぐに分った。
小柳和男。。。
代理店時代から色んなサプライズパーティをしてきた僕は、何かって言うと彼にデザインを頼み、無理を言ってきた。
このお店をやるに当ってもメニュー〜ロゴ、葉書や何だかんだで全て彼がやったのだ。
彼がいなければこのお店はないだろう、言い切ってもいいだろう。
置く主の分らないプレゼントは一年間ずっとokeiを支えてくれた。
まだ僕らはそれをまとい、毎日営業に精を出している。
自分のいないときに、自分といないときに、自分のことを考えてくれること。
ものすごい特別なことに気づかなければならない。
無償どころか赤字のその気持ちを。
今までそんな特別なことを沢山してもらってきた。
彼もそうだし、沢山の人にしてもらってきた。
だから僕もそうなれた。
本当に感謝している。