okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

焼き肉

今日は8月29日。
ヤキニクの日。

この日はやっぱり思い出してしまうことがある。

広告代理店時代。
一年目でまだ何も分からずに担当した新規のお客様。
扱いもなく、誰にも期待されていなかった。
しかも何をやっても失うこともないから誰も何も指示もあまりなく
好きにやれって感じだった。

幸い僕にはほかに大きなクライアントがあったため売上も気にせずやれたのだ。
そのクライアントから一年目で500万の売上を頂き、2年目は2000万、3年目で3500万くらいの売上になった。
その後6年目で競合コンペがあり、敗北し扱いが激減してしまったが僕にはすごい勉強になったと同時に
他クライアントで学んだことを一人でできるか試せる良い機会になった。

担当者とも1年目からずっと一緒にやってきたので今でもお店に来てくれるほど仲が良い。
今週の金曜日もご予約をいただいている。また会えるのが楽しみだ。

そのお客様が焼き肉のたれや味塩コショウなどを販売している会社だった。

2年目の8月29日
僕は新聞広告を提案した。
焼き肉の日に新聞広告掲載を提案したのだ。
クリエイティブも作り、楽しんで提案した記憶がある。
結果は駄目だったが、この日はなんか一生忘れられない日になった。

自分一人で動けることが楽しかった2年目。
やはり小間使いしか仕事がなかったのに、このクライアントだけは自分の世界だった。

ある意味このお客様で僕は成長を確認できたり楽しんで広告代理店営業ができていたのかもしれない。

焼き肉のたれを使ったメニューを考えるのに日曜日ずっと家で料理をしたこともあった。
バイトしていた居酒屋に頼んでお通しで出してもらい感想を集めたこともあった。
そんなこんなが毎年今日思い出しては初心に帰るんだ。

ずっとこんな日を迎えられたら幸せだな〜。
戻れる所があるってそれだけで前に進める勇気になるから。