okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

ブログ2年目の始まり

pizzeria-okei2007-09-01

さー今日から366日目のブログ。
今日からまた新たな日記を書いていこう〜。

何となく今日からは毎日写真を残していこうかと思う。
写真の種類は何でもいいことにして。
話に関係なくてもいいことにして。

先週の土曜日に修理に出したGパンが今日帰ってきた。
だいぶ前からはいているやつでお気に入りだったのでまたはけるようになって嬉しい。

つぎはぎだらけで今となっては違うGパンの生地の方が多いくらいなのだが。

そこにリーバイスの人が営業に来ていてGパンを見てこういった

「そこまで履いてくれて嬉しいよ、ありがとうございます」

大事にしてほしくて、ずっとはいてくれていたら嬉しい。
そりゃそうだーこちらも嬉しかった。

でも反面、彼らは売れなきゃいけないので丈夫なものを作りつつ
長く愛用してもらえるようなものを作り続けている。

みんながずっと同じGパンをはいたら売れなくて大変なのに
長く履いてほしいという。
本当に商売というのは気持ちと現実が合わないのにしっかりと成り立つものなのか。

難しいものだ。

お店というものも回転率を求めながらも
お客様の居心地のよさを求めたりする。

僕らも常に悩んでいることだが
シェフやスタッフの飲みながら掃除しながら
そんな話を毎日のようにするが
結局「これだけ楽しんでくれているんだからそれでいいんじゃないか」
という結果になる。
要するに回転率を求めない経営を形にしたいと思っている。

それはスタッフはお客様からの声や満足を体で受けて
良いサービスができるようになっていくから。

それにはゆっくりとしてもらって気持ちよく帰ってもらうしかないのだ。
だからつぎはぎだらけでも新しいものではなく、
履き心地や愛着や時間がたってまた「新しく」生まれ変わるもの。
そんなGパンをはいている自分が目指すお店はそんなリーバイスなお店なのかな。

Gパンと同じくずっと愛されるものでいたいと思う