okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

プロポーズ大作戦

pizzeria-okei2008-02-14

今日はバレンタイン。
イタリアでは男性から女性への愛の告白の日ということで
僕らはご来店の女性全員へのフォンダンショコラをプレゼントした。

ということですごい楽しい雰囲気で営業が終了した。

ただそれ以上に楽しいというかokei始まって以来の出来事が巻き起こった。

19時からご予約のお二人。
大変よくしてくれているお客様です。

予約の少し前に女性だけ来店。

「お願があるの・・・」

お願いを断らないことでは日本で一番?のokeiですから
もちろん

「はい!なんでしょう?」
すると

「ピッツァに≪YES≫と書いてくれませんか?」

僕はピンっときた。

そう彼からプロポーズをされて今日返事をする予定だったのだ。
もちろん
「喜んで〜」

ピッツァの生地を切って、ローマ字を作り、オーブンで焼いた。
そして僕からのプレゼントでバラの花束を急きょ買ってきた。

そして・・・

注文が入り、ピッツァが焼きあがる。
僕らとしても緊張の一瞬。

慎重にローマ字を乗せ、ゆっくりとテーブルへ持っていった。

目の前に出すと彼はニコッとした。

周りのお客様も空気を察知して割れんばかりの拍手。
状況説明するとより大きな拍手。

そんな雰囲気を作っていくのはやはりお客様だった。

彼らはずっと通い詰めてくれている少し年上のカップル。
ずっと応援してくれていた。
最初は付き合っていなかったけど途中から結ばれた。

その頃から僕は結婚しないの?と二人に話をしていた。

彼らとしてもここで結婚を決めたいと思っていたようだった。

何度もこういうことを言っているけど
これ以上に嬉しいことがあるだろうか?
自分が出したお店で結婚を決めたいと思ってくれる・・・。

僕には今の僕には思いつかない・・・。

それ以上に幸せな気分が。

自分がしたことがその人たちを幸せにする。
それ以上の幸せってあるのかな?

たぶんない。

だって自分がしてきたことも認められて
それだけじゃなくて、誰かのことも幸せにできるのだから。

それは中田君も一緒の気持ちだった。

「今までで一番嬉しかった」

それは彼が経営者の一人として発言した言葉だろう。

それまた嬉し。

今日、沢山のチョコを頂いたこともすごくうれしかった。
僕らのことを支えてくれる人がたくさんいることが
改めてわかるから。

それに加えてプロポーズ大作戦

こんな気持ちはなかなか味わえない。
ありがとうございました。

そしてお幸せに。