父から「片寄家のアルバム」なるものが送られてきた。
何十年振りに会う知人に今の状況を伝えるために作ったそうだ。
家族の今とそれまでが一つのファイルになっていた。
僕にとって父とは厳格な父。
厳しく、何をするにも恐れながら過ごしてきた思い出がある。
でも、それでも大好きだったのは決定的に凄味があったから。
ものすごく大きく壮大なイメージが強かった。
それがなんだったのか。。。
料理をやらしてもペットを育てても、絵を書かしても
すごかったから。
何度もどなられ殴られたがそれぐらいじゃ何も揺るがないくらいの
壮大さだったから。
でもそこには、家族の写真や経歴をファイルする・・・
という繊細なというかそういったマメさはなかった。
でも三人目の奥さんを貰い、
丸くなり、視野がひろく、そして楽しみが増えたのだろう。
それを記録する喜びを見出したのかもしれない。
父があんなものを作ってくれるなんて感動した。
こうした感動は、僕らのように離れて暮らしたり
ちょっと面倒くさい家族構成だからこそ味わえた感動だろう。
辛かったり、涙を流したこともあること家族。
でも、何かでつながっているこの家族。
枝葉が広がった家族ではあるが、その分、親族は増えたわけで・・・。
大切な気持ちを持つことがその先にある故郷を生むのかなと。
記録するってことはその時点でもう、喜びを感じていたのかもしれない
記録をすることだけで、誰かを幸せにできるってこと。
僕もそんな父親になりたい