okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

明日、二周年を迎える京都 ピッツェリアバール シンパティア。

このお店とは大の仲良しで、ここのスタッフが今は京都でピッツァを焼いているほどだ。

なかなかお祝いもできないのでサプライズ訪問を今朝してきた。

それも昨日急に決まった・・・。

朝4時半くらいにお店が終わり、帰宅。

八時に起きてお店に集合し、3Lシャンパンを二本を担ぎ、
二人で品川へ向かった。

新幹線に乗ること3時間、京都についた。

すぐさま、地下鉄に乗り、北山へ。

北山について、衣装へ着替えた。

企画としては「酒屋風に納品する」だった。

白いTシャツに「西村酒店」と書き、酒屋エプロンをまとい、
鉢巻をして、いざお店へ入った。

彼らの口のあいた顔が今でも覚えている。

すぐに僕らと気付いたがランチで忙しく、むしろ邪魔な僕たち・。。。・

とはいえ、僕らに与えられた時間は一時間もない。

一通り説明し、ランチをオーダーした。

以前よりおいしくなったピッツァを堪能し、写真を撮られて帰ってきた。

移動距離往復6時間、滞在時間1時間。

でも、同志として頑張っている彼らを応援したかった。

お金も時間もかかったけど、それが気持ち。
僕らがやれるのはそんなことしかない。

年に一度くらいそうやってお礼や励ましあいをしていきたい。
それが何かの糧になることを僕らは肌で感じている。

それは毎日お客様から頂いている勇気や愛情。

だから人へもこうして優しくできる。
その無償の優しさの心地よさを知ってしまったから。

自分のためじゃなく人のために人のことを考えること。
それほど有益で心地よい時間はないと思う。

それはあまりに贅沢で素朴でやさしい風。

その風が吹けば、それにかかわる人たちが心地よい気持ちになる。
そしてそれは第三者へもつながり、間接的にたくさんの方々が
幸せの風の恩恵を受けることになるのだ。

よく悩んでいるスタッフや後輩にいう。

「いま悩んでいるのは自分のためだけじゃない。
それをクリアした自分に相談してくる誰かのためでもあるんだ」
と。

自分に巻き起こってるすべてがそうだと思う。
そうして自分も誰かに教えてもらったではないか。

だから僕は、できることはしようと思っている。

仕事でもプライベートでも一緒。

それは自分のためでもあるし、知らない誰かのためでもあるんだ