okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

親父

来週末、おやじが来る。

静岡県富士市に今は住んでいる彼が来るのは何か月振りだろう。
親父の話は以前のブログにも書いたので省略するが、
サラリーマンを辞める時に半ば勘当されたのだが、
修業中に和解し、今は応援してくれている。

こうしてたまに会えるのもお店を出せたから。
そして継続中だから。

必ず僕はいつでもここにいる。

そんなことが家族の中での何か柱ではないが、
集まる理由になるようだ。

離れている機関があまりに長い片寄家としては
いいことだと思っている。

そんな親父から予約のメールと同時に
ケーキの依頼があった。

最初はなにかと思ったが少しで理解できた。

10/29 親父の誕生日。

彼は1カ月早いが自分のバースデイをここで祝いたいのだ。
だから自分で言うのもなんだが、ケーキを作ってくれと言っている。

噴き出してしまったが、
親父とケーキ。

全く結びつかないが、そんな甘えたことを言えるようになった親父に
感動すら覚えた。

一緒に住んでいる頃は、疲れた顔と怒った顔しかなかった。

笑顔など見たことがあっただろうか・・・

あまり記憶にない。

でもこうして彼が幸せを感じているだろう・・・ということが
伝わってくる環境になったことは本当に素晴らしいこと。

自分ができる親孝行が何なのか。
それを考えることがそんなにつらくなくなってきた自分。

親孝行って大したことじゃないというか。
今までできなかったことや伝えられなかった感謝を
素直になった、おっさんになってきた自分なら伝えられるから・・・・。

おっさん同士の会話なのかも、親孝行は。

そんな会話をできたらと思う