okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

瞬間 2

今日、オープン当初から使っている看板から
あるものを剥がした。

それは・・・。

ビニールテープ。
その白いビニールテープは僕を戒めていた。

お店を出す前、ランチとディナーで考えていた。
しかも2人しかいないのに。

中田君と初めて数日で不可能なことに気づいた。

そして看板に書かれたランチ営業時間は幻となり、
開かずの間の如く、ビニールテープを張られたのだ。

そして3年3か月、剥がされることのなかったテープ。

雨でも雪でもなぜか、剥がれなかったテープ。

ランチをはじめて、4日目の今日。
看板をしまっていたら、目についたテープ。

もう、役割は終わった主張だったのか。

okeiは、初めてスタートラインに立った。
オープン前に想像していた僕らの想像が現実になった瞬間だった。

今日の瞬間はゆっくりと僕に突き刺さった。

日は経ち、変わるものは数多くあるけど
こうして素朴に考えられる場所や
知恵をくれたことに感謝。

あのテープ10センチは僕に力をくれたのかもしれない。
チャレンジする力をね。