okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

伝わらなくても

今日は久しぶりに広告代理店入社時の部長たちが来てくれた。
周りで飲んでて寄ってくれました。

内定者式後に、「四国行ったことある?」と聞かれて「ないです」「じゃ、行きたい?」「四万十川とかあるから行ってみたいですね〜」「じゃ、来月出張ね」
そういって、片道の飛行機切符と100万円を渡され、西は佐賀、長崎から四国、中国、近畿、東海とバスで帰ってくる出張に行かされた部長です。

あまりに急だったのでびっくりしたのを覚えています。
帰ってきたときにはほかの同期は、いろんな仕事ができていたり、会社の先輩とかと親しくなっているのに
僕は浦島太郎のごとく、だいぶ後れを取った気分だったなーと思いだしました。

そんな部長にはすごく感謝している。

それは、入社して最初の給料の時、部長から「財形貯蓄しといたから」と言われた。
何のことか全く分からず・・・。

「おまえはすぐ使ってしまいそうだから、月2万円、ボーナスで5万円は貯めとくプランにしといたから」と。

その時は、勝手にするなよーと思った。

でもそれから数年後、そのお金がこのお店の何かになったのである。


あれは感謝でした。

どこまで考えてくれたのかなー。

その時伝わらなくても、伝わればいい。
そんな愛情でしょうか。

その時伝わらないことを人にどう思われていてもできるだろうか?
良かれと思って言ったことで、不快に思われる。

なら言わないほうが楽であることは間違いない。

それをしてくれたことに感謝している。

僕はまだそんなことはスタッフにできていないような気がする。

僕の言葉や指示や叱咤激励が
彼らの人生のために有益になるということ。

なかなか難しいだろうけど
なにかそんなものが残れば、
僕がここで生きている意味が少しはあるんだろうと思う