少しずつ、お店が変わりつつある。
毎日、夕方の賄い時に少し僕が話をする。
現状報告や、注意点など。
言う事は様々だが、何となく意味がある話だと思っている。
たぶん、しっかりと聞いている時と、あんまり聞いてない奴もいると思う。
それはそれで、毎日、何となく話している。
今日、中田君が話し始めた。
「今まで、僕が意識していた事を少しずつココで話していこうと思います」
僕と彼は一枚岩だったので、その類の事は僕の仕事だった。
それを僕と彼が相談して僕が話す。
その繰り返しだった。
今日、彼は彼自身の言葉で皆に話をした。
それは、かれが受け継ぎたいokeiイズムだった。
お客様と目を合わせる。
それで知れる情報がたくさんあると。
僕が言う事と彼が言う事。
同じ事でもシェフという立場と僕とはまた違う。
彼からのほうが伝わることもある。
okeiとして非常に意味のある話だったと思う
空気が違うokeiを楽しめた瞬間だった。