okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

祖父と祖母

勿論今日も暇でした
でもいい事もありました

おばあちゃんから電話があった。
電気が通ったって。

でもスーパーに行っても何も売って無いって。

だから一日おじいちゃんとパン一つとか、
これからはご飯しかないけどご飯が食べれるって笑ってた

93歳とおじいちゃんと一緒。

戦争からずっと2人で過ごしてきた。

彼らは強い
大丈夫だと思う

僕はお店は暇だとは言えなかった
おじいちゃんにオープンの時に30万円もらったから言えなかった。
「おじちゃんたちのお陰でうまくいってるよ」
そう伝えた。

昔、おじいちゃんの誕生日にこう伝えた事がある。

「おじいちゃんはTAKEHIKO。僕はTAKEHIRO。
Kに横棒いれるとRで僕なんだ」
「僕はおじいちゃんがいたから僕がいるんだよ」

泣いて喜んでいた。
今は足も不自由だし、僕の事もギリギリわかる程度。
でもきょう、電話を切る時に

「俺は大丈夫だから。元気だから。タケヒロ君も頑張って」
そう言われた。

僕はあまりに自分が小さすぎて、恥ずかしい。