okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

前に

今日は給料日。
今日のこの日は大きな日だった。
僕以外は普通に過ぎた日だったかもしれない。
このお店でね。
でも、僕と同じ経営者の人たちにとって4月の給料日は大きな日だったんじゃないかなと思う。
地震以来、沢山のお店が危機に至った。
ホテルもレストランも、打撃の無い企業はなかったように思う。

その中で3月は10日までは普通に過ぎたため、普通の売り上げがあった。
でも3月中旬からは予測のつかない事態になった。

外国人を雇用しているお店はみんな帰国してしまい、スタッフ不足に悩まされている。
お店にお客様が来なくて潰れてしまう店もある。

だから、この4月の給料日を迎える事が出来て、
そしてそれをギリギリながら会社の口座から支払えた事を本当にうれしく思っている

この感覚はどう伝えたらいいのかな。
ただ単に、会社が回ってよかった・・・と言う事ではない。
自分が背負っているものをしっかりと感じているからこそ、大きい日だ。

考え深い。
雇用すると言う事は、人の人生に深く入り込むこと。

僕は今まで、土足で人の心に入ってきた。
その中で仲間を得てこれたからそれをし続けていた。
それは本当はリスクがあったんだろ。
でもあまり感じていなかった。出来ていたから。

でも、雇用は違う。
お互いにリスクが付き物。
ただし、僕はリスクと思いたくも思われたくもない。
でもつきもの。
ならどうするか。
たとえそれがリスクでも、それを利益にする努力をしていく。
利益とはお金だけではなく、その人と出会えた事を感謝に値する事にすることや
僕と言う存在を何かの糧や踏み台にしてもらう事だ。

そのためには、ぐらぐらな台地ではなく、
いい大地が無くてはならない。

会社がそれだ。

僕はそれを守りたい。
それが沢山の人を幸せにする第一歩。

それが今この給料日を過ぎたことで、
また別なスタートを切れる

お客様がokeiと言う存在を大切に思ってくれているから
この日を迎えられた

嬉しすぎる人生をひたすら歩いている