okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

terzo3周年を終えて、10周年へ。

9月10日にokeiの3店舗目、Pizzeria TERZO okeiが3年を迎えた。

okeiとしては10周年だが、路面店としてお披露目から3年。
路面店を出して状況が一変したのを思い出した。

イタリアン、フレンチを求めない人にも世に触れていく感覚が日に日に感じた。
それがいいとか悪いとかではなく、毎日okeiを求めない人とのコミュニケーションも加わる。
いい意味で求めていなかった方と出会えることで、改めて飲食店のあるべき姿を考えた日々。

それがこの3年だと思う

探さなくてもあるお店。
気軽にフラッと誰でも入れるお店。
それを求めてお店を構えてこなかったから、あまりに新鮮でびっくりした3年。

同時にこの3年で多くのスタッフを抱えるお店に変貌していった。
同時に独立や新しい夢を追いかけるスタッフが後を絶たなくなり、
出入りも多くなった。

それでもコアとなる気持ちや心は変わらず、独立していった仲間と今のスタッフも付き合いがあり、
10年の中で家族と呼べるスタッフたちがそれぞれのコミュニティを作ったりして、
また新たなokeiの形態が始まった。

このお店がなければ出会えなかったお客様とスタッフ。

それを強く感じる。

そして12月に10周年を迎える Pizzeria bar okei。
今はないお店だが、その血は、今もこのエリアには存在する。

10年間。
僕の10年間は、30代は全てokeiだった。

30代を注いだ結晶がここなんだ。

10年で僕が変わり、疎遠になっていく人たちもいるだろう。
僕が気づかない間に傷つけてしまう人もいたと思う。

それでもお店は存在してくれて、仲間がいた。

多くの思い出がある。

生活の一部にしてくれた人たちがいたり、今もいることは本当にうれしい。

毎日来てくれる人。
1級建築試験に毎年チャレンジし、毎年それを報告し、最終的に合格した人。
書いたらキリがないが、日々の日課だけではなく、長い道のりのチャレンジをずっと見せてくれたり、
時には一緒に楽しい時間を過ごしたり。

そんな気持ちがうれしい10年。

僕は皆さんが思っている以上にすでにぐっと来ているのです。