最高のお店。
人それぞれ、最高という、実にあいまいな言葉を巧みに使い生きる。
僕もその一人。
最高のお店という概念は何も物差しのないというか、無数の概念を持ち合わせているから面白い。
最高においしい。
最高にうまい。
最高に落ち着く。
今の時代は
最高にまずい
最高につまんない。
などなど。
ガヤガヤしていて楽しいお店。
一人でカウンターのみでやりながら、一球入魂のお料理を注ぐお店。
最高に働きたいお店。
最高に楽しく働けるお店。
最高にやってよかったお店。
お客様評価の裏には当然本人と同様一緒に働くであろうスタッフの満足度もまた最高という表現が必要になる。
自分の理想もあいまいになったりする。
1年ごとに変わる最高もあるし、変わらない普遍的な最高もある。
一人でやるリスクもあるし、僕のように複数でやるリスクもある。
そもそもリスクを負わない幸せはないと思っている。
だからどちらも正しく、それに伴うお客様のリスクも計り知れない。
複数でやるとどうしてもアップダウンがあるお店にもなる。
一人でやれば本人としてのリスクも相当あるお店にもなる。
いずれにしても期間をある程度切り抜けたお店はその着地や目標などが
いい意味で変化に対応でき、その中で優先順位をつけてその場所にいれた証拠ともいえる。
ただ、リスクは拡大する場合も多い。
僕もその一人だと思うが、僕の場合は常に背水の陣というか、
常にアップダウンを繰り返している中で今を生きている。
そのリスクの中に自分のやりたいことや姿勢を邁進する勇気を持ち合わせてこれた。
最高に。
その上下左右、らせん状に広がる多くの枕詞の中で自分の場所を見出す。
それがお店を経営していくということに他ならない。