【オケイはいつも楽しそうに働いているスタッフのイメージ】
本当にたくさんの人にそう言われる。ただ、見た目はうまくいっていても、全然うまくいってないことばかり。
スタッフ同士がうまくいかないこと、僕との考え方が違うこと、そもそも僕がイメージを共有出来てないこととかもあるだろう。
飲食店って、いきなり人が辞めたり、突然うまくいかなくなってしまうとか、沢山ある。タイトに付き合う時間が長いから、いい時はいいが、悪く見ていくとドンドン悪くなる関係。そういう対応に追われていくと、お店はお客様ではなく、全く違う方向へ気を使い、仕事をこなしていき、ため息をつきながら帰路につく。
信頼関係というのはそんなに簡単じゃない。崩れるのが当たり前。旨くいかないのが普通。だから、常に仲間を想うなんて出来ないなら、思う努力をしていかなきゃいけない。なんか変な言葉だけど。
楽しく働く努力をしなければ、楽しく、いや【楽しそうに】見えないってこと。気を遣うってことがネガティブなことのように感じてしまう人もいると思うが、誰しも気を使ってもらって、優しくしてもらっているはず。
自分が気が付いてなくても、誰かにたっぷりお世話になってるからね。
年齢を重ねていくと考え方を変えたり、誰かの言うことを聞いたりすることがなかなか難しいというのは、生物学的にも証明されているそうだ。
だからこそ、僕も含めて取り入れていく努力をしていかないというのは衰退を意味するのかもしれない。一方でそこを理解して取り入れてみて【排除】する生き方も正しいだろう。【断捨離】ともいうかもしれない。取り入れる努力やキモチを持っている前提で、それを使うか使わないかの判断をするのが良い。
お店の話に戻そう。
結局、店舗が増えて、人が増えていく中でこうした悩みや現象みたいなものは一定数起きる。そこをどう乗り越えていくか。オーナーだけではなく、各人の意識や忍耐や努力などが必要不可欠である。
以前であれば、問題があれば、朝まで話したり、問題がなくても、飲み機会が多かったり、話す時間を取るってことが仕事前後でも作ることが多かった。
今は、そこが【働き方】を大事にしていくっていう大きな目標もあるのであまり誘えなかったり社員同士でも減っている。過去を肯定していてもしょうがないし、悪い風習といわれているので何とも言い難い。
ただ、少なくてもそれをしないってことは、限られた時間で同じ以上のコミュニケーションを取り続けていくことが絶対。
「以上」と書いたのは、情報過多の中、やることは増えているのに時間は半分くらいになっている感覚。だから、本当によくやっているなっていうことも多い。
でも、何かトラブルがあった時には、関係が薄かったり、認め合うところが少なかったり、話し合ったことがなかったりするので、解決する糸口すらない。
そんなことが心配だし、最も難しい悩み。
オーナーの時間は24時間あるのは昔から変わらない。寝ても覚めても仕事をすることが出来るし、定年もない。だからいつまででも成長できる、変われる。だから、変わらなかったり、成長しない上司やオーナーにはみんな厳しいよね笑
今のオケイだと、店長という立場の人が5人。その人たちの難しさは計り知れない。
自分が30歳の時にはすでにオーナーだった。
今の人たちの年齢はそれより上。要するに僕は雇われ店長という経験がないに等しい。そこの悩みというのはわからないわけじゃないけど、やったことがない。
だから、それぞれを見ながら各人と話をしながら模索する日々。すごいなって思う人も多いし、悩みを一緒に解決していく人もいる。
課題が常に毎日のようにある日々を店長達が乗り越えていく努力をしてくれていること。器用な人、不器用な人。良し悪しはあるが、悩んでいるという【考える】【逃げない】って感じは全員持ち合わせているのが嬉しい。
難しい時代、働く時間が短くても成果を出せるスタッフたちを心から尊敬している。だから僕も良い会社、チーム作りを再度していくって心に誓っている。
写真は真奈美。
恵比寿にあるSESというレストランを夫婦とシェフで営む。
彼女はテルツォオケイ創業メンバー。フロアキッチンデザートと奮闘。彼女がいた時も色々あったが、朝まで討論が毎日笑 今思えば大変な時期にいてくれたな。時間をたくさん過ごしたからこそ、今でもたまに会えば昔に戻れる仲間。