okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

甚八

昨日、僕が15年くらい通った居酒屋であり、そこでのアルバイトの経験が今のokeiの神髄となってるお店 甚八三ツ境店が閉店した。
本当は一昨日までだったのだが、僕が日曜日しか休みがないので僕らのために昨日最後に開けてくれた。

僕にとってあの店は今のすべての始まり。
友人を結びつけ、僕らの成長を見てくれたし、自分の仲間はすべてあそこを知っている。
大学時代はバイトしながら飲みながらお客様と話し、語らい、今もたまに行くと同じ顔がある。

そんな店にあこがれ、サラリーマンになってもあの感覚を思い出すたびに自分の進路を悩んだ。

そして最終的にその道を選んだのだ。

社長と二人で営業していた頃。
本当にお客様が来ないで悩んでもうやめたい!と社長が言っていたのを思い出す・・・。

もう意味がないんじゃないか・・・・

そんなことを相談されたり、一方的に話されたり。。。

あの時は何の力にもなれなかった気がする。

でも社長があの小さな店で精いっぱい動き、家族を守り、どうすることもできない壁も
何とか乗り越えてきたのを僕は見てきた。

そのお店がなくなるというのは本当に悲しいこと。
でも彼は10月に又新たなお店を近くにオープンする。

片付ける姿を見て僕は自分を思い出した。

このお店をオープンするときの気持ちを。

いろんなものを見るたびに昔を思い出しただろう。
いいことも悪いことも。

でもそこには一日も休まない社長の姿があった。
必ずあった。

僕はその男らしい姿を見て育った。
時には休ませてあげることもあった。
明らかに疲れているから。

あんな男らしい社長を僕は誇らしく思い、今でも仲良く付き合っている。

いつか社長とゆっくり飲みたいもんだ。
お互い同じ立場になってそんなこともしたことないから。

好きなことをお互いして、飲むお酒はどんな味がするだろう。

お疲れ様、社長。
これからも仲良くしてください。
そしてありがとう