okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

誕生日

16日は僕の誕生日でした。
18日にお店のスタッフが僕とのりの誕生日会をしてくれました。

周年パーティでも、多くの思いで涙を流してしまいました。
誕生日パーティであんなに号泣したのは初めてです。

彼らが用意してくれたのはボルサリーノの帽子です。

「オケイさん、カズが好きなブランドといえば?」
という切り出しでした。

瞬間。「ボボボボルサリーノ!」
とええええ!と。

イタリアの超高級ブランド帽子です。
カズはこの帽子を愛しています。
もちろん、高いです。

僕がうれしかったのは、カズを調べきらないとこの帽子には行き着かないこと。
それを多くのブランドから探してくれたこと。
違うブランドとも比較してこの帽子にしてくれたこと。
それがすべて伝わってきたから。

今後こんなに素敵なプレゼントはもらえないと思う。
ありがとう。

そして、もう一つあった。これで撃沈した。
「さて、オケイさんが好きなピッツェリアは?」
えええええ!「ピッツェリア イル タンブレロ!!」

ここでもうなんとなく何が来るか予想がついた。
Tシャツだった。

僕はこのお店が大好きでお休みが一緒なため、なかなか行けない。
でも、祝日はやってくれているので、そのたびになるべき行きたいと思っている

お店も好きだし、ピッツァも好き。
そして作り手でありオーナーである大坪さんもとても尊敬している。

勘違いしないでほしいのは、縁もゆかりもなく、ただのファン。
ひょんなことから少しお話しできるようになったものの、携帯も知らないし、
僕は彼の大ファンであるというだけなのだ。

ただ、大坪さんも少し知ってくれて、それだけでも嬉しくなっている今日この頃の神のような存在です。

その方からもらえるなんてほんとに感激で号泣してしまいました。

それには僕なりに理由がある。

僕はサラリーマンから転職して独立した
まさに飲食としての経験は浅く、オーナーになった人。
だから劣等感の塊です。
今でもです。
今までも、自分でもそう思ってきたが、やっていく中では疎外感があるときもあるし、
経験がなくてどうしようもないこともあった。
馬鹿にされたこともね;

だから、自分ではできないから、こうして少しでも働きやすいステージを作ったり、
人生の何かを学んでもらえる場所にしたり、楽しめる環境にしたり。

別なところで考えることはしているつもり。

でも、やはり彼らのような生粋の職人から見れば。。。そんな劣等感を持っている。
それが踏み台にもなっているが。

その人から頂けたものの大きさは計り知れなかった
自分が何か違うものを手に入れた感じがした。
同時に、1年目なら大坪さんのところへ、僕のお店のスタッフが行くことができなかっただろう。
オケイから行けば、なんとかもらえるんじゃないか!とか考えられなかったと思う。

8年たって、いろんなことが介在して、彼らにその勇気を与えたんだと思う。
2度3度とスタッフが言ってくれて、大坪さんからのメッセージとシャツをいただけたそうです。

この企画を考えてくれたスタッフと協力してくれた大坪さん。
本当にありがとうございます

一生宝物にします。

大坪さんへお礼の電話をしたときに言われた言葉が
とてもうれしかったので書いときます

「片寄さんは幸せですね、いいスタッフがいて。うらやましいです」