okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

拠り所

昨日のブログに反応がすごかった。
トイレのコラムにも同じ内容を書いたのだが
お客さまからの反応がすごい・・。

そういえば、家族の話を書くと反応が沢山頂けるような気がしています。

やはり、30歳を超え、結婚する者、独身でも色んな経験をしている。
そういう人生経験が改めて誰かが自分のスタートラインである家族の話をすることに
同調してくれるのだろうか。

僕にとって家族とは?
わからない。

それは中学生から家族はなくなってしまったから。
もちろん血縁という意味では存在していたが、
周りを見渡し、家族の定義に満たした空間ではなかった。

寂しさというものを感じたかどうか。
それはわからない。忘れてしまった、全く都合のいい人間でありまして・・・。

でも体調を壊したり、1ヶ月くらい学校に行かなかったり・・・
それなりのつらさはあったようだ。。。。

でもそれらが僕に与えた経験は大きかったと思う。

離れれば離れるほど両親を思う気持ちは強くなった。
そして優しさに対して強く考える時間を持つようになった。
周りの優しさに甘えていた時間があったからだろう。

それは周りの仲間に由来する。
それがすべてだったと思う。

心のよりどころは家族ではなく、仲間だった。
そしてたまたまそれに応えてくれる仲間しかいなかった。

それらの多大なる優しさに包まれて生きている。
だからこそ、年を追うごとに両親に対しても無償の心を持つようになっていった。

「しょうがなかったんだろうな」
という過去を一掃する必殺の感情がすべてを払しょくしてくれた。

諦めではなく、認めたって感じ。

理解はできなくても、それからの苦労や苦痛や社会的圧力を経験しただろう家族に
敬意を示せる心ができた。

それはまさしく仲間の優しさから。

僕にとって家族とは?
それは仲間がくれた産物だろう。