okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

初心初心というけれど、こんなに初心に帰ったことはない

いやはや、5日にishimaruを勝どきにプレオープン。
8日までプレオープンが続き、色々と問題点を解決した4日間。
まだまだ山積みだし、この連休もがっつりishimaru三昧。
このブログ再開したのにさすがに書けなかった。

さて、今の自分と言えば。

本当はishimaruというお店に僕が入る予定ではなかった。
5日プレオープン18時の10分前に、ishimaruからいてほしいと言われた。

当然と言えば当然なのだが、ジャージみたいな恰好で準備していたから
すぐに帰ってワイシャツのスラックスを着て出勤。
それから4日間。このIshimaruにいる。

11年ぶりに、仲間の支えの中で開店を2名で迎えた。
全てを2名でやるstyleは11年ぶり。
やりがいに満ちている反面、okeiというお店が新橋で頑張っているからこそ
僕がishimaruに来れるのだという感謝しかなかった。

ishimaruというお店は、石丸がやりたい全てをやりたいお店。
料理人は時として頑固だが、委縮することもある。

お店の外側、コンセプトなどは僕が考え、彼に確認をして突き進んだ。
ソフト面は彼が考える。
もちろん落ち度はあるのでフォローする。

買ってきたものを全て買いなおしたり。
沢山の無駄がある。

openとはそういうもので、苦しくても悲しくても少ない当事者が
責任を持てるかどうかにかかっている。

このIshimaruというお店は、もっとも幸せな、特別で。
でも座ってしまえばとてもカジュアルで。

気兼ねなく楽しめるお店。

5000円コースでどれだけ楽しめるのか。

料理を味わいながら、ワインをどれだけ楽しめるのか。
サービスを追求できるのか。

そもそも、何の広告もしていないこんな場所で
12日からのグランドオープンを迎える。

当然予約もちらほらしか入らない。
1年くらいは、棒に振るかもしれない。

覚悟はあるが、速度は上げなければならない。

改めて10周年が終わり、とても新しいチャレンジをしていることに気づく。
止まれない男だ。

1年目なんだと思う。
ishimaruができて、不安と時間と睡眠のなさで、多くの重圧を感じる。
これこそ、完全なる独立の日。

11年前、くしくも、石丸の同級生である中田と歩み始めた僕。
10年経ってIshimaruが出来て、また1年目と同じような気持ちになる。

変わったのは支えてくれる家族がいて、
仲間がいて
okeiと名乗る人々がいて。

今、どうやってokeiとishimaruを経営していけばいいのか。
想定と違う配置になることで、とても難しい問題があるが、
これもまた、独立の日にはある話だ。

来年には待望のishimaruに新しく入ってくれるホールの方が決まっている。
年内。

このIshimaruを盛り上げられるか。
とても大切な12日からの営業

一日1組や、誰も来ない日も多いと思う。

それもしょうがない。

大切なお客様を一人一人確実に。

自分が11年前に始めたそのままをやろうと思う。

がむしゃらに失うことを恐れずに。