okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

左手首

先日、三上が退社。
今週末、二宮が退社。

okeiという会社の一つの時代が終わろうとし、新しい時代が始まる。
okei第何章だろうか。
ウルフルズでそんな歌があったよ。

この2名は、今回オケイというお店で起きた大きな出来事の波にのまれてしまった形で
申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

もちろん、彼らはオケイというお店や仲間を愛してくれているし、これからもずっと仲間。
ただ、タイミングが早くなってしまったのは、出来事のせいだから。

三上に至ってはお店がなくなってしまっている状態というか、
自分がずっといたビストロオケイにいれずに退社することになり、とてもかわいそうだった。

二宮は今、毎日毎日たくさんの方が来て、送別をされている。
三上もそうだったが、お客様の言葉は本当に温かく重く、若い彼らの心に一生残るだろう。

そして、カウントダウンが始まっていくと、スタッフのキモチにも変化が出てきている。
二宮は口数が減り、周りも何かそわそわしている。

これからの新しい体制へ晴れやかな気持ちになる前のセンチメンタルな気持ち。

僕は現実の今とこれからを見なくてはいけなく、おいていかれてしまう気分になったりする。

僕がこの荒波をしっかりと超えていけるなら
もっといいお店に、もっといい男になっているはず。

そこまで色んなことをしっかり真摯に乗り越えていこうと思う。
僕の腕から、11周年の記念バンドが12月10日から一度も外されていない。

あの日、あの時の仲間の表情や気持ち。
混沌とした中でもしっかりとお客様を楽しませようとしたスタッフのキモチ。

12月10日のあの日から止まっている時間がある。
その針が動き出すのは今年の12月9日。

そこまでこのバンドといるんだと思う