okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

就労継続支援B型事業へのコンサル契約金を支払い、スタート。

note.com

これから就労継続支援の業界へ着手するようになる。

来週から僕らへの研修が始まっていく。異業種からの着手ということでビビる感じとワクワクがある。当然、責任が伴う業界だし、ピリッとする。

その中で異業種参入する不安や開所までの道のりをnoteにまとめていく。これが誰かのリトマス試験紙というか、何かになればなって思う。

いつか有料サイトにできるくらいの価値があるものになればいいなー

以下はnoteからのペースト。

是非ノートの登録をお願いします。

 

 

広告代理店営業から飲食で独立して16年目。

コロナの影響もあって、いろんな不安が募っている。その中でも前向きにというと杓子定規だが、止まっているのが一番怖い派なので。

お店の拡大や別業種への着手を考え始めたのは2020年4月。まあ、コロナ開始同時にですね。それからすぐに全てをスタートできるわけでもなく。4つくらいのコンサル会社と話をしました。正直、わからないことばかりなのですべては把握できないのです。それが続いていたところにプリファという会社 中川代表とお話ができた。異業種からの転換へのサポートと、お話がポイントかな。決めました。簡単に言うと開業するまでと開業してから1年間のサポートです。250万円ほどのコンサル費。

これが高いのか安いのか。それは僕が決めること。全くわからないことを動かしていくことや内容がシビアなこと。それらを考えると安いというか、適正だと思う。その代わり、何でも教えてもらえる権利があるし、仲間としても付き合って行けると思う。

お店を経営してきてユニフォームを作るのが1年の恒例だった。そこでお願いしてきたのが障害者施設だった。Tシャツのプリントをするのが彼らの給与になり、スキルが上がる。だから何も細かいことは考えずにオーダーをしていた。今思えば16年間、彼らの支援もできたと思うとよかったな―て思う。今回の障害者の支援業界への着手。

僕を知っている方からすれば、またわけわからないこと始めそうだなーとか、大丈夫かなーなんて不安になる人もいるかも。当然僕も不安でいっぱい。最初は何か飲食への絶望とか不安とか、ネガティブ発想もあった。ただ色んな方々とゆっくり話してもらったり、現場を見せてもらったりしながら、不安よりも社会貢献に対しての意識が高まった。新橋で営んでいるOKEIというお店のスタッフにもボランティアや社会貢献への意識も高まってきた。子ども食堂などにも積極的に参加していけるのも、彼らの温かい気持ちのおかげだ。

今回、この業界へ進むにあたり、大切な第一歩が2月18日の研修となる。これから半年ほどかけて勉強と開所を連動していくことになるだろう。

実はこの業界自体はすでに飽和しているといわれている。障害者グループホームが少ないという情報もあるが、もちろん埋まらない施設も多くある。B型支援事業に関しては、かなり飽和しているという。ではなぜ僕がその業界へいくのか。

そもそも広告代理店7年目で退社し、飲食へ。これ自体も、全く一緒のことだった。飲食なんて飽和どころじゃない。いくらでもあるけど、いくらでも潰れるし、いくらでも新しいお店や業態が生まれていく。そういう意味で飽和という業界に対しての恐怖はないのだ。むしろ、飲食同様昔からの体制とか、考え方とかが強い業界に対しては、事業としての光が見える。

光というのは、兆し、いや救えるものがあるという意味だ。まずは飲食も社保の完備がされてなかった17年前。僕は最初からボーナスや社保など、自分が過ごした協同広告にそれを習った。飲食ではなく協同広告ベースでOKEIを作っている。給与だけは、習わず、よりよくした笑

月のお休みも研修制度もできる限り、飲食業の習わしを無視して、僕なりのモノサシを持っている。その尺度や考え方を全く同じようにこの障害者事業へ持っていく。働いていることを誇りに思えることも大切。そこからスタートさせるつもりだ。異業種からの着手ということで、もちろん経験者も必要になる。ただ、経験者だけにするつもりはない。古い体質ではなく、まずは志で持っていけないとやりたいこともできない。

飲食から離れるわけじゃない。むしろ繋いでいける事業だとも思う。

障害者のみんなが、社会復帰する場所にもなるかもしれない。また、飲食で働く以上、そういった異業種のことを知り、サービスに生かすということもまた利益の一つだと思う。

このnoteをはじめていくことで、同じように新規参入の方々と繋がれたり、ともに歩めることを願いたい。

就労継続支援業界への着手

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これから就労継続支援の業界へ着手するようになる。

来週から僕らへの研修が始まっていく。異業種からの着手ということでビビる感じとワクワクがある。当然、責任が伴う業界だし、ピリッとする。

その中で異業種参入する不安や開所までの道のりをnoteにまとめていく。これが誰かのリトマス試験紙というか、何かになればなって思う。

いつか有料サイトにできるくらいの価値があるものになればいいなー

以下はnoteからのペースト。

是非ノートの登録をお願いします。

 

 

広告代理店営業から飲食で独立して16年目。

コロナの影響もあって、いろんな不安が募っている。その中でも前向きにというと杓子定規だが、止まっているのが一番怖い派なので。

お店の拡大や別業種への着手を考え始めたのは2020年4月。まあ、コロナ開始同時にですね。それからすぐに全てをスタートできるわけでもなく。4つくらいのコンサル会社と話をしました。正直、わからないことばかりなのですべては把握できないのです。それが続いていたところにプリファという会社 中川代表とお話ができた。異業種からの転換へのサポートと、お話がポイントかな。決めました。簡単に言うと開業するまでと開業してから1年間のサポートです。250万円ほどのコンサル費。

これが高いのか安いのか。それは僕が決めること。全くわからないことを動かしていくことや内容がシビアなこと。それらを考えると安いというか、適正だと思う。その代わり、何でも教えてもらえる権利があるし、仲間としても付き合って行けると思う。

お店を経営してきてユニフォームを作るのが1年の恒例だった。そこでお願いしてきたのが障害者施設だった。Tシャツのプリントをするのが彼らの給与になり、スキルが上がる。だから何も細かいことは考えずにオーダーをしていた。今思えば16年間、彼らの支援もできたと思うとよかったな―て思う。今回の障害者の支援業界への着手。

僕を知っている方からすれば、またわけわからないこと始めそうだなーとか、大丈夫かなーなんて不安になる人もいるかも。当然僕も不安でいっぱい。最初は何か飲食への絶望とか不安とか、ネガティブ発想もあった。ただ色んな方々とゆっくり話してもらったり、現場を見せてもらったりしながら、不安よりも社会貢献に対しての意識が高まった。新橋で営んでいるOKEIというお店のスタッフにもボランティアや社会貢献への意識も高まってきた。子ども食堂などにも積極的に参加していけるのも、彼らの温かい気持ちのおかげだ。

今回、この業界へ進むにあたり、大切な第一歩が2月18日の研修となる。これから半年ほどかけて勉強と開所を連動していくことになるだろう。

実はこの業界自体はすでに飽和しているといわれている。障害者グループホームが少ないという情報もあるが、もちろん埋まらない施設も多くある。B型支援事業に関しては、かなり飽和しているという。ではなぜ僕がその業界へいくのか。

そもそも広告代理店7年目で退社し、飲食へ。これ自体も、全く一緒のことだった。飲食なんて飽和どころじゃない。いくらでもあるけど、いくらでも潰れるし、いくらでも新しいお店や業態が生まれていく。そういう意味で飽和という業界に対しての恐怖はないのだ。むしろ、飲食同様昔からの体制とか、考え方とかが強い業界に対しては、事業としての光が見える。

光というのは、兆し、いや救えるものがあるという意味だ。まずは飲食も社保の完備がされてなかった17年前。僕は最初からボーナスや社保など、自分が過ごした協同広告にそれを習った。飲食ではなく協同広告ベースでOKEIを作っている。給与だけは、習わず、よりよくした笑

月のお休みも研修制度もできる限り、飲食業の習わしを無視して、僕なりのモノサシを持っている。その尺度や考え方を全く同じようにこの障害者事業へ持っていく。働いていることを誇りに思えることも大切。そこからスタートさせるつもりだ。異業種からの着手ということで、もちろん経験者も必要になる。ただ、経験者だけにするつもりはない。古い体質ではなく、まずは志で持っていけないとやりたいこともできない。

飲食から離れるわけじゃない。むしろ繋いでいける事業だとも思う。

障害者のみんなが、社会復帰する場所にもなるかもしれない。また、飲食で働く以上、そういった異業種のことを知り、サービスに生かすということもまた利益の一つだと思う。

このnoteをはじめていくことで、同じように新規参入の方々と繋がれたり、ともに歩めることを願いたい。

浅間中学校での職業講話

昨日SNSで少し書いたのだが、自分の整理もあるのでこちらにも示しておこうと思う。

 

浅間中学校の中学一年生への職業講話。

これは毎年行われている職業体験や色々な行事がコロナで中止になっている中で、唯一行われた「講義」であり、彼らが学校以外の人とお話ししたりできる限られた時間。

僕以外に、鉄道関係、旅行業界、音楽業界など6業界くらいの方々が貴重なお話をしたようだった。30分程を2回。

事前に生徒は2つの講話をセレクトし、話を聞いて将来のことを考える時間にしていくってこと。

質問アンケートも事前に取って頂いていたので、20分ほどお話をして、質疑応答にした。

プロジェクターに資料を投影しながらも説明にした。

ちなみに、中学校ではiPad、パソコンが一人1台だし、提出物がPowerPointだったりするとのこと。自分がいかにおじさんというか年を重ねてきたのかを改めて把握することとなった。そもそも13才の彼らと45才の僕とは親子の年齢という差がある。いや。親よりも年上の人も多そう。

先生からは「今、子供たちの精神年齢が下がっている」と聞いていた、意外だった。ドンドン大人びた子供が多くなっていくという印象だったので。

行って触れてみた感想は「普通」というか、ちゃんとしている印象だった。

挨拶はもちろん、お話をしっかり聞けて。質問もしてくる。

そんな優等生と言ってもいいくらいな印象だった。

その中で大きく気になったことがあった。それは情報過多。

質問にはいろいろあった。

「年収」「一番難しい料理」「社長で大変なこと」「何がつらいか」など子供らしいというか、一般的なモノも多かった。

その中に彼らへの情報が多くて、未来の未来まで不安になっているのかなーって。

「コロナで何が大変ですか?」「どうやったら就職できますか」

ニュースやネットなどでいろんな状況を見て、現実を目の当たりにしてしま事があるのだと思う。就職難、失業。家での会話。

コロナの影響で大学に行っても就職できないのではないか。飲食含め、今までのあり方では生きていけないのではないか。

そんな不安を言葉にできない子もいるだろうが、感じているように思う。

「把握してしまう」ことの苦しさもありますね。

未来を見る職業講話で、「現実を見る」という感じなのか。

僕からはもちろん現実のきつさは答えている。年収や売り上げ減。スタッフ給与。

一方で、じゃー今彼らが何をするべきなのか。

そんな話もさせてもらった。

それは挨拶とか、感謝。実際自分もできていたわけでもないし、今なお、出来ないこともある。人を傷つけたり、敬えなかったり。

ただ、やはりその重要性は話をしたかった。

ありがとう、ごめんなさい。そして間違ったことをして謝ってくれた人を許す優しさ。

みんな完璧じゃないからってね。

「ありがとう」「ごめんなさい」を言えるか言えないかで人生が本当に変わります。

そう伝えました。

 今、ソーシャルディスタンスで、人との接触をしなくてよくなった。

出来なくなったという言い方もあるが。

課題や授業としては、接触できないほうが楽なこともあるだろう。

ゲームで遊ぶことも許されるだろうし、一人で解決するものが増えていく。

授業もパソコンやiPadを多用し、下を向いている時間が長いかもしれない。

挨拶を打つことはできるが、声で伝えることが少ない現実。

それは我々にも言える。

こうした授業をすることで自分を整理することもできた。

なぜ飲食業についたのか、続けているのか。

今、向かいたい場所はどこなのか。何をしたいのか。

人生は一度きりだ。今をいい経験として次に向かうしかない。

この講話が自己啓発になったのは僕自身だった。

いい機会を頂いてありがとうございました。

出張シェフも延長

休業延長していますが、スタッフがおのおのお休み期間、個人活動継続中です。

okeiスタッフを借りたい!話したい!協力して欲しい!なんて方はぜひ連絡下さい!

また、ボランティア活動にも力を入れていきます。だって沢山お客様に助けてもらい、16年目。今お店を無理してやるよりも、その力を誰かを救う力にしたいなと。

hottokenineと協力して2/22から1ヶ月間、困窮家庭に無料弁当配布します。あとはまた色々と。

主題は出張シェフ延長のこと。

1月は500円でまずは業者さんを応援したい!という気持ちで。石丸が主体で個人で始めています。今回は5000円を基本にスタートするようです。新しいアイディアを持ちながら進む感じは誇らしいですよ。

腹黒okeiとしては、確実な販促活動を石丸が楽しそうにしてくれていてありがたいなー。

これも13年一緒にいて役割もわかってくれているからかなーとか。楽しみ。

ご予約スタートしましたのでお早めに。

●出張シェフ石丸インスタアカウント
@出張シェフ 石丸俊介  @chefishimaru
で検索してください。

●期間 2月11日~3月6日まで
●休み 日曜日
●時間帯 11時から14時くらい、17時から20時の間からセレクト。
●予算 インスタchefishimaru フォローとLINEアカウント https://lin.ee/aq3UwPcの登録して頂ければ、お一人様5000円(2名様より)。
※ 通常7000円です。
※ もちろん、おひねり・お小遣いも歓迎笑
※ 新橋からの往復交通費別途頂きます。
※ 現金のみ
※ 滞在1.5時間
●内容 料理は基本コース仕立てです、内容は前菜2品、スープ、お魚料理、お肉料理、デザートの6品です。
●お申し込みの際に、氏名 住所 電話番号 人数 苦手な食材 家のキッチン機器などを教えてください。
●出張シェフ終了後、ご意見をインスタメッセージを頂きたいです。7000円という価格だとしたら…とか。

休業延長と新規オープン、福祉やボランティア活動へ加速

〇休業する報告〇月島新店舗は予定通りオープン〇ボランティア促進〇障害者施設開所へのスタート〇お手伝いやアルバイト

等のお話です。

緊急事態期間が延長されました。

無数の決断がある中で、僕は休業の延長を選択しました。

新橋にある4つのお店は全て休業いたします。また2月16日に月島にオープンする新店舗 酒場961は予定通りオープンします。

(営業時間は当面12時から20時。(18時まではドリンク無料))

今回、色んな選択肢がありました。

どうしてもスタッフ含め僕らは営業したいわけで、お客様との対話をしたくてしょうがないわけで。ただし、どうしてもこの感染を止めたいという要請であると思いますので、出来るだけ従っていきます。

また、新橋という場所で16年目になりますがとても苦しい状況です。坪単価5万円、最低でも35,000円ほど、給与も高いエリアです。ウーバーやテイクアウトも住宅が少ないエリアでは。

TAKEOUTやデリバリーに集中する専門店とか、シフトしていくというアイディアも浮かんでは消えます。それは家賃ですね。それに特化するならもっと安い場所で十分だし、そもそも需要がなくなってきている。

もちろん、捨てるつもりもありませんが今は踏みとどまるという判断にさせてもらいました。

その間は、この1か月同様にスタッフはまたスキルアップやトライしたいことなど様々な動きをしていくと思います。

●お手伝いやアルバイトでのスキルアップ

いくつかのお店からお手伝いや相談オファーがあります。フレンチやイタリアンなどでお手伝いが決定しているものもいます。

オケイのスタッフや僕に対して何かお手伝いしてほしい!という方がいたらご連絡ください。ほぼ前向きにお受けすることになると思います。

●hottokenineとのコラボで困窮家庭へのお弁当配布1か月間

2/22より困窮している家庭への無料弁当配達を行います。期間は1か月間です。ホットケナインという団体と共に救える命を大切にする活動を推進します。

お弁当を作る経費はオケイが持ち、配達に関してはホットケナインが持つ感じです。出来るだけ経費が掛からないようにオケイでも配達をしていきたいと思っています。

●障害者施設開所

後天的な障害を持つ方を中心に社会復帰して頂く施設、いわゆる就労継続支援B型に対する福祉サービスを行っていく施設を開所いたします。

2月18日から僕らへの研修が始まりまして半年くらいで開所できればと思います。1年前にやることを決めたりしていろんな方話し合い、この度話し合いの末、サポートして頂く会社の選定を終わりまして、やっとスタートできます。

この施設というか業態は飽和しているといわれています。ですが、僕から見るとまだまだやり切れていないと思っていて。そして何より働く人への敬いや気持ちが足りないなと。なので自分はその意をくみながら、社会貢献の一つ、そして事業の発展ももちろんするために決断いたしました。

●月島新店舗オープンとその他店舗オープンへの着手などなど。

月島にオープンする酒場961。それとは別に各店舗と相談しながら、姉妹店を新橋以外へ出店を考えて場所を模索しています。新橋は今までのようには戻りません。現在保証を頂いている中で事業角度を変えて行く必要をスタッフへ話しています。

新橋を捨てる気はありませんが休業している間に可能性が高い場所へのオープンができれば。新しいコトが生まれるかもしれません。また、新橋のお店の業務転換も考えています。今のスタイルでは難しいのなら変わったらできるのかどうか。変わるなら何がいいのか。そのあたりを相談しています。

 

45歳の自分が今できることは何か。

まだ新しいコト、出来るはずじゃないか。

そんな無茶苦茶ポジティブです。

 

独立を視野にした店舗拡大へ

まず、場所のご紹介。

酒場961≪サカバクロイ≫が2月16日にオープンします。

日本ワインと酒場な店です。

東京都中央区月島4-18-2 Lim月島 2F

勝どきと月島の間。トリトンスクエアと勝どきの間。微妙な場所?笑

2階の6坪、小さなロッジのような居心地の良い空間です。

このお店の店主は黒井雄也。37歳。okei歴は7年くらい。

1人でやります。

何度か話したり書いたり言ったりはしていますが、コロナ禍以前から僕は各店舗が独立経営をしていくということをスタッフに話していました。

もちろん、最大限の協力はしていくが、長く働いているスタッフがいて、各人がお店を自分のお店として考えていってくれる風土が根付いてきた。

その中でいつしか、家族経営のような部分と個性のあるお店作りが共存している会社になった。そしてそれがより尖がっていく店づくりというか、ほぼスタッフの店というやり方が見え隠れしていたからだ。

コロナになり、それがより顕著になってきた。会社としてまとまって判断することもあるのだがそれ以上に各人、各店舗が一番いいと思うジャッジには少し違うこともあって。お店によって人数も違うし、家賃も違う。助成金を取る取らないっていうのも各々で考えが違う場合もある。

それをまとめるよりはバラして考えていくのも、大切だなと。

サッカー日本代表がメキシコサッカーを目指すとしても、個を伸ばしていくということが多少ばらついても必要なことみたいなことか。

緊急事態宣言が2度目となりそれぞれがやりたいこと、やり切れてなかったことをトライしてもらっているがなかなか面白い。

それもまた個性を伸ばしている最中。

今回、黒井に新しいお店をという考えは去年から始まっていた。

ほぼ社員という経営をしてきた僕にとって今の新橋はとても難しい。

給与や休みを考えても、守ることができる可能性は低くなっていく。

長く働いているスタッフにお店をドンドン持たせたり、任せたり。

それで彼らが自分のお店として切り盛りをしていき、まずは給与ややりがいをキープ。

最終的にそのお店を自分のお店として引き継いでいくのもあり!

そんな譲渡を考えた経営をしたいと思っている。もちろん。その中ではリスクもあるだろうし、簡単にはいかないこともあるだろう。

考えが変わるかもしれない。変わったならまた考え直せばいい。

黒井は独立を夢見ていたし、今もそれを叶えたい。

勝どきという場所は彼の住まいがあり、地に足を付けていく場所でもある。

家賃は15万程度。現在はタワーズというビールパブ。

そこをほぼ内装はそのままで譲渡してもらうカタチ。

多少の機材の入れ替えはあるとしてもお金をかけずにオープンできる利点がある。

何といっても住宅街という新しい場所での勝負。

1人で切り盛りするのを試すにはうってつけの場所だと思う。

この時代、今までのいい場所がいいわけではない。

いい場所にするかしないかは、黒井次第。

あの場所を自分のお店にしていくという世界観を作っていけるのではないか。

1年、いや6か月くらいでその世界観を見せてほしいと思う。

その意味でオケイという名前を外し、彼の希望である黒井という名前を入れることになった。彼からの提案で961.

これから自分の名前を背負って生きていくのだ。

お店をやるって楽しい。

いろんな出会いがある。オーナーとなればそれを自分のものにできる。

厳しい世の中っていうけど、16年前が余裕だったわけじゃない。

誰もかれもどのタイミングでも死ぬほどつらい時間はある。

朝から晩まで、寝れない日々を続けて。

自分のお店が少しでも良くなるように24時間ずっと考える。

それしか僕はやってきていないから。

実は明日2月1日から契約が始まるため、入居。

新しい会社のスタイルの始まり。

さぁー行くしかないだろう―

 

SNACKというもの

今、一人でスナックオケイっていうお店を期間限定でオープンしている。

ワインインポータや八百屋、その他僕らが休業してしまっていては売り上げはないし、補助金なんてない方々も沢山いる。

僕ら飲食店は、国から手厚くサポートをしてもらえるがそうではないのが業者さん。

そのために少しでも自分が動くことで仕入れができたらなーって思ったのがキッカケ。

原価で応援型スナックなんて言葉を作りながら手探りで始めた。

SNACKって言葉はカラオケないとダメ―みたいな感じもある。

ママがいてカラオケがあって。色恋なんて言う感じもありながら・・・。

僕はそのSNACKとは違っているけど本質は似ていると思っている。

ママに会いに来るのがSNACK。話したり相談したり。ママと歌ったり。

1人のお客様が誰にも言えないような悩みを聞くのがSNACK。

そういう意味では、カラオケがない以外はSNACKとして正しい感じもする。

もっと言えば、会話や対話という意味では、カラオケが邪魔しているものもあり。

だからカラオケがないSNACKとして考えていけば、十分にSNACKである。

僕と話しに来てくれたり、伸び伸びした空間がちょうどいい。

飲食業のスタートってこんな感じなんじゃないかなーと。

飲食業のあり方を考えちゃうと、今のコロナの影響がある中、苦しい。

何が優先順位なのか。

おそらくみんなそう思っていると思う。

ただ、自分の見解としてはっきりしていることがある。

僕はサラリーマンを辞めて飲食業に28歳に入り。29歳で独立した。

それから16年目となるわけだ。

要するに僕は独立するという夢を叶え、続けるという夢も叶えている。

そして自分が独立するってことだけじゃなく。12人の独立を後押しで来た。

僕は大きな夢を叶え、続けていくことでその夢が叶っていくループにいる。

何のために今、お店をやっているのか。何がモチベーションなのか。

よく聞かれるんだ。

夢を叶えているってことがとても芯にある。

だから、とっても幸せな夢の中で生きている最中。

先輩や仲間、家族。

色んなサポートでここにいる。夢をかなえてもらった男だ。

だから、自然と誰かを応援するハートでいるし、スタッフを大切にしたい。

行き届かい時は苦しくなるし、申し訳なくなる。

サッカー選手になりたかったけどなれなかった。

でも2番目の夢の中でいることができている。

どんな形でも何店舗でもいい。僕はお店の中にいるんだから。

たとえ、現場にいることがいま求められていなくても。

今。SNACKっていう言葉の中でお店をやってみて、

改めて人を感じる。

それはそもそも無償の愛情で僕を応援してくれた方々、

足しげく通ってくれる方々、話し相手になってくれる人。

SNACKという解釈を広げてみると、それがとってもシンプルで。

16年という歳月の中でまた夢を叶えているような気がしている。

美味しい料理もない、自分しかない中で真正面から人と対話できる。

結局、何がしたいのか、何ができるのか。

自問自答できる時間がそこにある。

結果が出ないことばかりでも、そこで夢を叶えている事実は確実にある。