僕の青春というべきか、大学時代のバイト先 居酒屋 甚八三ツ境店が6月に閉店した。
そして先週、近くの別の場所で「六文船」という居酒屋を再オープンした。
閉店理由はビルの老朽化だったので、潰れたわけではなく、元気にリニューアルオープンという感じか。
開店花や祝儀を手に仲間でお祝いに駆けつけた。
中に入ってみると、15年も前にバイトを辞めた僕でもわかる常連さんだらけ。
みんな楽しそうに飲んでいた。
そして挨拶に行くとみんな覚えててくれていた。
ほとんどのテーブルが知った顔であり、僕も嬉しかった。
僕自身が嬉しかったこともさることながら、
僕が大好きなこの店がこうしてずっと沢山の人から本当の意味で
愛されていることが肌で感じられたのだから。
30年という歳月を過ごした上野社長。
本当に尊敬です。
30年という歳月はお金では買えない。
そしてそこで作り上げたあの笑顔とお客様の満足げな感じと
「常連ぶれる」楽しさと・・・。
僕はそれをほろ酔いながらも感じ、自分のお店とだぶらせる。
okeiがずっと続いたらこんな幸せな空気が流せるのかもしれない・・。
浮き沈みは必ずある。
でもそれすらも楽しめて生きていって、続けていければ・・・
ああなれるのかもしれない。
そんな思いでお店を後にしているともともと甚八があったビルが取り壊されているところを
通った。
自分たちが毎日のように通った場所がなくなってしまった。
新たのオープンの裏にはああいう悲しい現実があるんだと痛感した。
okeiもこれからどうなるのかわからない。
すぐ潰れてしまうかもしれない。
でも長く続けられればあの笑顔が待っていると思うと
頑張れる気になる。
廃墟に裏付けされたしっかりとした確信。
それがあそこにはあった。