okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

記念日

pizzeria-okei2007-12-05

昨日で中田君と二人でやり始めて丸2年が経った。
12月5日がその記念日ではあるが、4日が丸2年ということになる。

彼がここに居てくれることでこのお店は成り立っている。
僕がいなくても彼がいなくても駄目なお店。

経営者としては怖さはある。
辞めてしまったら・・・
でも僕はそんな怖さはない。
だって今彼が辞めたらokeiはなくなる。
それは間違いないから怖さなんてない。
悩むことではないからだ。

去年同様彼に二年間ありがとうという気持ちで握手をした。
なんか去年と違った気がする。

少しお互いをより理解し、悩みや辛さもお互いが何となくわかった手だった。
仕事というかこの生活で何となくわかりあえた空気と感触。

僕の人生ではサッカーをしている時しか味わえない感覚がその握手にはあった。

2年全く同じ空気と空間を味わった僕たちはどう変わったのか?
僕は変わっていない。
でも自覚が強くなった。
経営者なんだという。
変わったんじゃなくて、順応していっている。
その立場に置かれて成長する者がいる。
上に立ってはじめてわかること。
今まで文句ばかり言っていたことが恥ずかしくなる。
疑問に思ったことが情けなくなる。
そんな感じ。

僕と中田君の関係にもその自覚が芽生えている。
ちゃんとお店のことに対して今は対立もできれば共存もできる。
要するに各自この店のことを考え、それなりの答えを持ち続けている。
それは日々変わるけど自分の正解を探している。

その関係があるから今がある。

今日の朝、シャワーを浴びながら僕は泣いていた。
今日から彼と三年目だと思うと無性に泣けてきた。
辛かったわけじゃないけど、丸2年という歳月は意外にぐっとくる。

一年目より重みがある。
彼への感謝と、谷本・メッシへの御礼の気持ちがこみ上げてきて涙が出た。

ぐんぐん出てくる涙は止まらなかったけど
いつも目が腫れているような目だからあんまり目立たなかった。

彼への感謝は一生止まらない。
毎年この日はぐっと来るだろう。
そんな素敵な彼は僕の一生の同志である。

僕は一生彼を守りたいと思う。