okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

hottokenine プロジェクトがスタート

2月22日から1か月間、困窮する家庭に対して無料でお弁当を配達をするホットケナイプロジェクトがスタートしました。

OKEIは休業中でスタッフもお休みですが、ボランティアを募集したところ、すべてのスタッフが手を上げてくれた。

交代でお弁当を日替わりで月曜日から土曜日まで作って、自転車で都内に運ぶスタイル。もちろん僕もその一人。

昨日、キッチン中村君と共に自転車で配達をしてきました。

ただ生きていてもわからないこと。それは他人の人生のこと。

皆まで救うこともできないし、自分たちが出来ることなんて数ミリもない。ましてや、今自分たちが置かれている状況もかなり苦しく笑

ただお店を再開しても赤字だったり、せっかくの食材を無駄にしてしまうことも多かった緊急事態宣言1回目。

それならと、このプロジェクトへ打診。参戦を決めた。

自転車というのがまた何か自分たちができることの身の丈に合っているのも良い。

家から家へ調べながら走っている時間。いろんなことを考えるんです。

自分の過去を見直したり、離婚とか色んなことがあった家族だったけど、金銭的なことで苦労を見せたことがなかった父。

本当にすげーナーとか。

自分だったらと思うと何もできなくなってしまうんじゃないかなーとか。

人のためにやる!なんて大きなことを言っているんだけど、結局自己啓発時間になっているのが自転車時間です。

運んでいるのがお弁当であり、自分の過去や未来、いや現在だったり。

愛情や見えない感情。コロナもそうだけど、見えないものって怖かったり愛おしい。

全くわからないもの。

だからこそ、こうやってお弁当というカタチになっていることが届けばいいなと。

届くというのは、自殺しないでほしいってキモチなんです。

大げさだけど、調べれば調べるほど、若年層の自殺者は先進国でトップクラス。

貧困な国から見たら幸せな日本だろうけど、生きていても死ぬ人が多いなんて悲しい。

日本が素晴らしい!なんて言ってくれる方が多いし、僕もそう思っている。

だったら、自ら死ぬ方も少ないといいなと。ゼロにはできないのはわかってるけど。

孤独が人を寂しく、死にたくなる人がいるなら、それだけでも、1人だけでもこの1か月で気持ちが変わるならいいなと。

そして、関わる仲間がこの事実を受け止めて、どんなに売り上げが悪くたって、お客様が少なかったって、笑顔で楽しくいてほしいなと。

自分の生きている環境を客観的に幸せに感じる能力がいま、求められていると思う。

そして、自分の幸せ=時間やお金や愛情や仲間。 を誰かにシェアできる仲間になってほしい。それが生きている中で少しでも出来たら心の豊かさが変わるからね。

1か月で自分も変れるかもしれません。