okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

入院4日目

昨日昼過ぎから少し歩けた。病棟14階を1周してくださいと言われる。

今日は3周してくださいと言われた。寝ていると臓器が癒着?して、あまりよくないようだ(表現が違うかもしれないが)寝ているよりも座る、座るより立つ、立つよりも歩くという感じで、出来るだけ動くことが求められる。

その感覚は身に染みてわかる。身体がどんどん硬直していく。

お腹にいくつか穴をあけて、お腹の中に空気を入れて、手術をしたため、お腹の中がパンパン。その圧迫感も苦しさの一つだ。

ただ、硬直もお腹の違和感も体を動かすことで解消されることが多いようだ。そのため即運動というか、まず立つことを求められる。

てなことで、こうなったらすぐ退院をしたい!ということで、昨日は2周くらいしたのから一気に運動を変えて、多少痛くても大股で歩き、ストレッチやひざ上げ運動を入れた。表面上の傷の痛みは痛くてしょうがないから気にしなくていいと言われたし。

意外とスパルタねっ。でも大丈夫!早く出たいから!!!

都度、ナースに聞かれるのは

「お小水(おしっこ)出ました?ガスは?便は?」

最初は恥ずかしかったのだが、なかなかガスも便も出ていなかったので

今日こそは!と、よっしゃーーーーーーーー

いつものように昼間に聞かれたので「はい!出ました」

と小学生のように答え、

「良かったですねーすごいですねー」

まるで幼稚園生のような会話だったー

コロナ対策で面会もない病院はシーンとしている。患者同士も話すこともない。

声を出すことがほとんどないのは本当につらい。口から生まれてきたような自分にとってはこれがまた辛い。面白いことを想っても伝える人がいないのだ・・・・。

みんな、気絶するくらい爆笑するのに。・。。というストレス。

そのストレスからか、全く寝付けない。全然寝れない。寝れないとドンドン体が痛くなるし、辛くなっていく。ということで人生初の睡眠導入剤を今晩は頂くことにした。

そんな中で桑田さんが癌闘病中のベッドの上で作った曲がグッとくる。
世の中では大した事がないこの手術でもこれだけキツい。

人生、まだまだ半分の僕。知っているのは1%以下だとわかったこの数日。

死ぬまでに何パーセントわかるのだろうか。まだ時間はある。

知ることで誰かと分かり合えたり、伝えられたり。まだ出来ることもやらなきゃいけないこともあるとわかった数日。

改めてこの曲をミュージックステーションで初めて聞いたときに

あまりの絶望感と希望感、神々しさにファンとしてもびっくりした復活劇に驚愕だったのを思い出した。

今やっとこの曲に寄り添えたかもしれない。

最後に今日は、明日感謝の手紙を書いておこうと思い、ただいま書いてるとこ。

 

月光の聖者達
ミスタームーンライト

夜明けの首都高走りゆく 車列は異様なムードで

"月光(つきあかり)の聖者達(おとこたち)"の歌が

ドラマを盛り上げる

知らずに済めば良かった 聴かずにおけば良かった

「人生(ショー)はまだ始まったばかりだ!!」って

胸が張り裂けた

ひとりぼっちの狭いベッドで 夜毎 涙に濡れたのは

古いラジオからの 切ない"Yeah Yeah(イエイエ)の歌"

今はこうして大人同士に なって失くした夢もある

時代(とき)は移ろう この日本(くに)も変わったよ 知らぬ間に


二度とあの日の僕には 戻れはしないけど

瞳(め)を閉じりゃ煌めく季節に

みんなが微笑(わら)ってる

ひとりぼっちの狭いベッドで 夜毎 涙に濡れたのは

ビルの屋上の舞台(ステージ)で 巨大(おおき)な陽が燃え尽きるのを見た

現在(いま)がどんなにやるせなくても

明日(あす)は今日より素晴らしい

月はいざよう秋の空 "月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)"

Come again, please. もう一度 抱きしめたい


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