okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

今日、予約の皆様へのカードが刷り上がった。
名刺サイズで僕が少しコメントをかけるスペースを作ったもの。

こうしていろんなことを考えて、形にして、お客様の反応を見て、また変えて・・・。

そうやって1年と4か月が過ぎた。

いろんなことが変わったけど、この予約カードを作ったことは大きな成長であり、
このお店のスタイルにあった気持ちを前面に出した良い企画だと思う。

このブログもそうだが、自分の字を使うことが減った。
日記も手紙もなくなった。

ブログとメールに変わった。

でもこのお店でお客様と話しているとトイレに書くコラムやメニューが書かれているボードの話になる。
やはり見慣れているようで見慣れていない「字」には何らかの力があるんだろうと思う。

気持ちが伝わるのかもしれない。

雑じゃなく、きれいでなくても、丁寧な字。
そしてそれに自分の思いが伝わり文章になる。

自分の字をもっと大切にしないといけないなと。

こうしてお店を出して沢山のことを改めている。

いかに自分が何も考えず生きてきたか。
そして大切なものを気づかずに生きてきたか。

お店を出して良かったなと思う。
ダメなところは顕著にわかり、ショックがすごい。
でも自分の良い点は、異常に周りから求められる。

良いところは伸び、ダメなところは理解できる。

それがこのお店で経験した自分。

字が僕に教えてくれた経験。
経験が僕を少し成長させて、良い文章を書けるようになる。

そんなことがふと思えてきた。