今日、区役所へ行った。
その用事の内容はどうでもいいのだが、
すごく嬉しいことがあった。
待合場所で自分の番まで待っていた・・・。
ふとみると一年前、新橋に引っ越してきたときにいろいろとお世話になった担当の方がいた。
待っている間、あの頃のことを思い出した。
僕は代理店をやめてから、オープンするまでの約二年。
年金や保険に入ってなかった。
正確に言うと入れなかった。
開店資金をためることを優先していたため、自分の健康や老後に使うお金なんてなかったんだ。
でももちろん払う気だった。
開店するときはある程度お金をためているだろうから、遡って払えばいいやって思っていた。
そして一年前、あの区役所でその手続きをしていた。
と、そんな話をしながら手続きをしてくれたおばさんがそこにいたのだ。
自分が独立したこと、借金だらけなこと、初めて都内に住むこと、。、。、
そんな話をしてたっけ。
自分の番になり、椅子に座ると、おばさんは僕の方にきて
「ピザ屋さんどう?」
と話しかけてくれた。
すごい嬉しかった。
一年前の自分しか知らない彼女が覚えてくれたいたことが。
今日は僕の担当でなかった彼女は、そのままどこかに行った。
でも僕はものすごい嬉しい気分で区役所を後にできた。
人を幸せにすることってそんなに難しいことじゃない気がした。
難しく考えるから難しいだと。
嬉しかったことをすればいいし、
気持ちを伝えれば幸せなんだって。
飲食業でも同じ。
僕が好きで始めたことのお店に来てくれる方々に感謝し続けること。
当たり前のことだけどそれを常に思うこと。
そしてそれが幸せなことだと感じている自分に誇りを持つこと。
それしかないんだと。
そういう気持ちにさせてくれた彼女に本当に感謝している。
そして僕は名刺の裏にこう書いて・・・
今日の担当の方に手渡し・・・
「さっきここにいた方にお渡しくださいと」
区役所を後にした。
「覚えてくれていて本当にありがとうございます。
あれから一年、何とかやってます。では」