okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

飲食業というのは雨に弱い。
雪も強風も駄目だ。

やっぱり人を帰ろうとさせる効力のある天災にはめっぽう弱い。
そりゃそうです。

ご飯食べてて帰れなくなるのもいやだし。
必ず集まれば遠い人もいるし。

それはこのお店でもそうです。
雨が降ればお客様は減る。

でも僕はそこで雨でいいところを最近感じている。
雨の日に来てくれるお客様と話していると・・・

「狙い目だと思ったのよ」

コアタイムが結構混んでいることが多いので8時9時に会社が終わる
方々にとっては、結構入れないことがあるようで。

雨だと入れそうだと思ってくれて2階まで来てくれる。

雨の中、傘をさしてきてくれるお客様を追い返したくない。
もちろん晴れの時もそうだけど。

だから雨の日にお客様が少なくても、そのお客様が楽しんで帰ってくれたら
倍嬉しい。

だってその方々にはokeiが楽しいお店として認知されるから。

大儲けしたくてお店を出したんじゃない。
誰かより裕福になりたいわけじゃない、負けたくないわけじゃない。

ただただ夢を持ってしまったから叶えなかった。
そしてその夢は楽しいことでありたい、誰にとっても。
僕にとってだけ楽しいことなんて楽しいわけない。

一方向から見た楽しさなんて反対から見たらのっぺらぼう。
どこから見ても楽しいまん丸のokeiでなきゃいけない。

誰が転がしても回るOKEIでいたいんだ。

雨の今日。
雨にありがとうと言えるokeiでいなきゃ。

沢山のお客様とお話しして笑って帰ってくれたお客様がいたことを。