okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

ビストロokeiに絵を描いてくれているMちゃん。
以前働いていた広告代理店の先輩で今はイラストレーターとして独立されて、絵で食ってるすごい人です。
数年前から店で絵を描いてみないって話をしていて、描きたいって言われながら、時間が過ぎて行った。
たまたま、こうしてお店を新たに構える事になり、ここしかないって思い、スタートした。

僕からのオーダーは抽象的だった。

okeiは楽しいことが目標。
お店に来て集まってる幸せというか、お客様が楽しんでいることを絵で表現してほしい。
そして、この店にはたくさんの思いがあってくる人がいる。
疲れを癒しに。パーティに。楽しい事をより楽しみに。苦しいときに少しでも元気になるために・・・
その方々がお料理とサービス、そしてこの絵を見て、ホッとしたり、頭が整理されたり・・・
そんな奥行きのある感じがいいと。
そして、今までokeiで働いた人は全部書いてほしいと。

それをMちゃんなりに解釈してくれて今に至る。

僕にはできない表現方法。
すごいと思う。

笑顔で書く彼女をみて嬉しかった。
まるで一緒に楽しんでいるかのような絵が並ぶ。

僕らはそれで高揚して良いサービスができる。

動くお店で動くような絵。
これからの絵が楽しみだ。

以下は彼女が自分のhphttp://duco.jp/で紹介してくれた文。
09年11月にオープンしたカジュアルフレンチレストラン、ビストロ okeiの壁面に絵を描いています。いつも、登場人物のはなし声が聞こえてくるような絵を描きたいと思っているのですが、今回は、額縁に閉じ込めていた絵の中のちいさな人たちを、レストランの空間全体に放してみました。この作業は、実は非常に楽しく、「こういうことをやってみたかった」という気分をずっと感じています。見た人にちょっとくすっと笑ってもらったり、にやりとしてもらったり、それが、額縁を覗き込んでいるその瞬間なのではなく、お店にお客さんがいるあいだ中、あちこちでくすっと笑いがおきているような、空間全体がそんな気分に包まれたら、これほど嬉しいことはありません。
まだ実は制作途中で、『小さいひとたち』がこのビストロにむかってどんどん集まってきているところです。10年後に満員になるのを目指して、お客さんが来るたびに新しい発見があるように少しずつ増えていきます。『小さいひとたち』の会話を聴きながらビストロokeiでのお食事をお楽しみください。
※ビストロokeiは居心地よくお料理もとてもおいしいです。毎日焼いている自家製パンもオススメ。自然派ワインも充実してます。