新しくお店を出して（改装して）少し落ち着いた。
あまりはっきりと明言をしていないが、お店ではお客様に伝えている、この改装の気持ちを。
普通だったら・・・という言葉はあまり好きではないが、
通常なら、もう1つお店を考えてもよかったのかもしれない。
9年前、29歳の時につぶれたバーを改装して作ったお店 okei。
今、そこに立ってみると、少し落ち着かない感じがあった。
年齢と共に自分の気持ちも変わってきたんだと思う
ただ、お店にはたくさんのお客様が来てくれた。
改装しなくても、いやしない方がよかった人もたくさんいた。
違うことをやりたいなら、もう一つ出すべきだったかもしれない。
でも、たくさんのお店をやるつもりが今はないから。
今、やりたいお店をやるために改装した。
気分はよく、幸せにお店に立っている。
若いものは躍動し、シェフはどっしりしている。
うん、心地いい。
1階のお店のシェフになったものも、たくましく、周りをけん引しつつある。
ピッツァを焼くものも、迷いながら、いい生地を作りたいと燃えている。
ワインセラーを守るものは、多くのワインをどうしたら魅力的に展示できるかを悩んでいる。
初めてこの業界に入り独立を夢見るものは、パンをおいしく作っている。
今年で実家の方へ帰ってしまうアルバイトは最後にすべてを仕切りながら、
1階を守っているスーパーバイトの力を見せつけている
僕はこの改装と人員の中で、少しokeiに蔓延していた いまいちな雰囲気を打開し、
前に倒れこみながらも結果を出す集団へと変化させている。
そんな改装だ。
お金はかかった、おそらく600万円以上かかっている
これは1店舗出すのと一緒で、休んだ店の損失を考えれば1000万円以上だろう。
そして席数も減り、売り上げを下げる工事である。
何のためにやっているの変わらないといえばそうだ。
でもやるし、やらない選択肢はない。
何のために？
自分の夢のために。
誰のために？
okeiと名乗る、その人たちが躍動できるように。
お客様の幸せのためには我々が楽しめなきゃいけない
そんな思いだ。
