okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

いい日になる

もしかしたら、人生の42年目の今は
人生半分としたら、振り返った時に、誰かに話したくなる時代からも知れない。

そう思っている。

たぶん、今、実際起きている事実と、それによる損失金額もさることながら、
心や精神の痛みなど考えると、かなりきつい時代だと思う。

独立とは
独りで立つ
と書くけど、

実は
独りで立てないって
書いてあるように思う.

あ、これは独立前から分かっていたことだし、
自分はとてもとても一人で生きていけるタイプじゃない。

人によりかかる分、リスクもある。
それが続くと、より孤立していったり、
全て計算から成り立たせる人になる。
それが成り立ってしまうと、それを持論として
人へ求めるようになるし、その計算こそが自分の全てになる。

それがたまたまうまくいく人もいるし
それが本屋で平積みされていることもよく見る。

そんなにうまくいかないよ。
そう思うやつね。

今の自分は、うまくはいかない時期だし、
とっても言えない苦しさもあるんだけど、
今までのやり方が間違えばかりではないことも証明されて。

頭の中が路頭に迷ってしまっていた時間もありましたが、
その中でも思い返すことがありまして。

OPENから12年目になり、卒業していった仲間ともとても仲良くしてもらっています。
相談に乗っているようで、みんなのきらきらした目を見ると自分を見つめなおす機会になったり、
連絡を取らなくても風の便りで話を聞ける心地よさを感じたり。

働いているスタッフもそれらを尊敬し、憧れることでチームがあったり。
インナーだけ見ているようで
12年目になるとお客様からも安心感みたいなワードを頂けるときもあったり。

常連さんだった人が来なくなったり来れなくなっても
たまに来てくれて、色んなことを抱えていたことを告白されて一緒に飲んだり。

ここにいることで、何かを解決できて来た。

家族ができたことも大きいだろう。
そもそも幼年期に親の離婚やら何やらがあったが、
結婚したことで、新しい家族もできた。

あっという間に親子になったり夫婦になったり兄弟になったり。
それが苦痛な人もいるだろうに、僕は幸せに対話できるし、
大切に思っている。

失うものと得るもののバランス。

それをうまく出来るほど器用じゃないし、
日々のことで精いっぱい。

でも、その中にも小さな大きな幸せが詰まっていて。
辛い事だけに心奪われるんじゃなくて
くるっと回れ右ってしてみたら、
いる場所は変わらないのにバラ色だったり。

僕には okei ってあだ名をつけた okei ってお店があるし、
そこから巣立ったお店もあるし、
仲間はokeiって呼んでくれる。

okei は okei でいれれば、いい。

3月1日
そんな気分で通過します。