okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,オケタプの5店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

卒業

今日、6年以上勤めてくれた小倉君が独立準備のためにOKEIを卒業する。

今週は、色んなお客様が彼を求めて来店してくれている。

本当にありがたいし、愛情深いお客様に恵まれて幸せだと思う。

その全てが彼がひたむきな姿勢というか、ピッツァに対してのココロが伝わってきたんだと思う。

多くの方から、okei卒業おめでとうございますとか、卒業だねって言われる。

退社ではない、その愛情ある言葉が好きだ。

僕は常々、学校のような会社がしたいっていう。

部活動みたいな人間関係が好きで。神奈川大学っていうだけで荒廃や先輩になったりする。

高校の時の合宿に、かぶっていない先輩がスイカをくれる感じ。

オケイでも卒業生のお店には皆行くし、彼らも温かく迎えてくれる。

先輩後輩がそこにある。

その気持ちや雰囲気がお客様にも伝わり、「卒業」って言ってくれる。

16年目になり、14名の独立者となる。

長野で独立する森山を入れれば、15名になっていく。

20周年までに20名の独立も夢じゃない。

「夢を叶えるのは簡単。夢をかなえさせるのが難しい」

そんな言葉を聞いてから、より独立支援を考えてきた。

支援といってもシステム化していない。

心からの応援。そこに人や時間、労力やお金。いろんなところでサポートをして、

互いの夢をかなえていくのが自分。

そこには営利目的な要素は一切なく、ただただ応援。

そしてそこの底には、僕がそうやって応援されてきたことが由来。

何もない自分に対して、数人の先輩がお金を900万円も貸してくれたこと。

何もできない自分のために足しげくお店に通ってくれた仲間。

そしてそのお店を見つけてくれたお客様。

多くの方の応援で自分があり、その応援に誠意を尽くすには

僕が仲間であるスタッフ、そしてスタッフに関わる方々を応援することでしかできない。

今、このコロナの中で助け合う場面も減る中、okeiの卒業生の絆は変わらない。

何度も書きますが。退社とかたい職とかではない。

この卒業という言葉の意味を深く強く心に刻みたい。

改めて、小倉君、卒業おめでとう。

そしてありがとね。

これからも友人としてともに一生歩みましょう。