okeiのコトバ~okeiオーナー片寄雄啓の話~

神奈川大学を卒業し、広告代理店で6年間勤務。ウルフルズ「ええねん」を聞いて、飲食店独立を決断し、退社。2年弱の修業を経て、2005年に29歳で新橋でokeiを開業。(現在、Pizzeria Terzo okei,Viva okei,酒場961,OKEI BREWERY,Atelier de terrine maison okei,filoの6店舗)飲食の事、カズやサザンのこと、人生の事。コトバノチカラを信じて日記に示したいと思います

okeibrewery

ケイブルワリー出店したのが10月20日。

最初の2か月くらいかな?毎日現場にいたりして色々あり。

今は工場長である松山やシェフの田中がチャレンジを続けてくれているので、僕は他のお店を回ったり、悩んだり笑

営業中に行くことも多かったので飲んだりしながらお店の空気を吸って、気持ちよく。

本当に良い店を作ってくれているなー(もち、発展途上)と考え深いです。

あ、僕は涙もろいので(特にうれし涙)、自分のお店が大好きだから、そこで躍動してくれているスタッフがいることが本当に幸せなのです。

久々に昨日、営業に出て、ブルワリーの常連さんたちとお話しする機会が多かったなー。

自分がいないところでスタッフが楽しんでお店を営業してくれて、そのスタッフを見て楽しむお客様がいるっていうのを肌で体験。

いやー、ハゲルくらい考えて、行動してやり直して話し合って次に進む。

その感じが手に取るようにわかりウキウキして過ごしました。

その中で、お客様に松山や田中のことを僕なりに話していたんです。そしたら、より彼らを理解してくれた瞬間があって。

ってことで、後でokeibreweryのインスタに投稿しようかなーって思っている内容を以下に書いときまーす。

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okeibreweryをいつも応援して頂いているお客様へ

始めましての方も多いと思います。okeiオーナーの片寄です。

今日明日はブルワリーをお休みしていますが、松山は色々作業中だし、田中は入籍(めでたい!)。色々動いてくれています。

10月にオープンしてから最初の1か月から2か月は現場にいましたが、今は松山たちが躍動してくれています。

昨日、久々に松山の代わりに営業に立っていて、彼らを支えてくれているお客様とお話しして、楽しく過ごしました。

その中で、スタッフの話をすることがあり、お客様がより松山たちを理解してくれた瞬間があったんです。そういう意味で今日明日で松山と田中のことをこのインスタで書いてみようと思います。

松山はもともとピッツァ職人。okeiに来たのは、ピッツァ以外もやっていきたい気持ちが強かったと思っています。すぐに頭角を現し、chefへ。最初の壁は、カウンターでの接客だったかな。今では考えられないと思いますが、ある時、「片寄さんのように自然に話せません、名刺も渡せません」と相談を受けたことがあります。その時一緒に働いていた時だったので、フロアーから松山に話を振ったりしながらだんだんコミュニケーションを出来るようになっていったと思います。

そして一緒に日本ワイン専門店居酒屋をオープンしたのは転機でした。(コロナで閉店)食洗器もない4坪のお店。死ぬほどは忙しくて、パンパンでした。1日100人来ることもあるくらいの繁盛店になりました。地下だったし同じビルにVivaokeiというお店もあり、コロナで縮小を余儀なくされたから無くなりましたが、惜しい店でした。

僕と松山二人体制の店でしたが、毎日オーナーといるストレスもあったと思います。もちろんそうは言わないですが。僕も同じように毎日見られていることを意識していました。彼のために何ができるか、少しでもきれいにしてあげたいとか、そんな戦いがあるお店でした。彼はそこで沢山のお客様と対話して育ったように見えます。勝手に育ったわけではありません。毎日毎日、名刺を渡し方を考えたり、ビル内で名前を憶えてもらうために飲み歩いたり。一緒に食べ歩きして色々研究したり。身を粉にしてキャラクターを作っていった彼を目の前で見ていました。最初は正直きつかったかもしれませんが、それが血のなり肉となり、今ではその全てが彼に溶け込んでいるような気がします。

繰り返しますが、最初から今皆さんが見ている松山ではなく、料理人という枠から飛び出してからの苦悩とチャレンジを抜けて、今の松山がいる、努力の人です。

かなりまじめな人なので堅苦しく考えてしまうこともあります。ただ、それが意固地というわけではなく、柔軟さも持ち合わせているから頼りになります。

何よりもお店や会社の売上を上げたい!上げなければ先はない!という意識はとても強いです。僕よりも笑 もちろんお金だけを考えているわけじゃなくて、お客様がたくさん来てくれるってことだから。

僕はよくお店のイメージを色で言います。オレンジ色にできれば、そのお店は豊かでお客様を楽しませることができるはず。空間デザインをしていける人は強い。

僕や彼、スタッフがそれに長けているのかどうかはわかりません。

ただ、それに向かってくれている意識が高いから皆さんがここに来てくれているんだと思います。松山自身が楽しみたい、そのためには楽しむ努力、お話を楽しむ姿勢やキモチ。何よりもオケイブルワリーに来てくれることが死ぬほど嬉しいって肌で伝えること。そんな心がいつも見えて僕は幸せです。

タンクも入り、いよいよ醸造準備です。プレッシャーはあるけど、それを楽しんでくれると思います。少しずつ美味しくなったら褒めてください。

彼はしっぽふって喜びますから。

僕は松山が大好きです。

いつも松山を支えてくれてありがとうございます。

では明日は田中のこと、書きます。