居酒屋おけい屋がオープンして本日で丸1年。
沢山のお客様に応援されて1年が過ぎました、最後の3か月はコロナの影響で稼働が全くできていないのでなんか変な感じですが・・・。
とはいえ、1年間あの場所で居酒屋を構えたということには変わりません。
僕は6月14日から去年末まで担当させてもらいました。
今思えば、びっくりするような出会いがスタートでした。
トラットリアオケイというお店が去年末でビル解体のため閉店。
それに至るまで多くの物件を見て、移転先を考えていたのが2019年中。
トラットリアオケイは25坪の店だったので同じ大きさ位の物件を探していました。ただ、いまいちいい物件に巡り合わず、というかほぼ新橋には存在しなかったです。
そこで不動産屋さんが出してきてくれたのがおけい屋でした。
ただ、4.5坪という望む大きさの1/5以下というもので見る前に「小さすぎる」と断りました笑
その1か月後、まだ決まってなかった自分に、もう一度同じ不動産屋さんが「とにかく見てみない?」と言ってくれました。
なんかその時はその言い方や感じが嬉しくて、何となく見る気になったんです。
そして見に行きました。
「即決します」
そういいました。
あの空間、ビル、そして酒場というイメージがすごいビンビン・・・。
楽しそう!そういう直感でした。
ただ、居酒屋をやる!そう心に決めたものの、僕はイタリアンかフレンチ洋食畑。
僕の店には洋食経験者と洋食をやりたい人しかいない。
居酒屋をやりたいのはいいが、外部から取るか、自分だけでやるか、どうしようか。
ちょっとだけ悩みました、でもまずはスタッフに相談してみようと思いました。
当時、やれるというか、躍動してくれそうな人にまず相談と。
松山陽介。
がいました。
彼は新しいことややったことないことに対しての前向きさがありましたし、能力もいける。そんな気がしました。
座って話をしました。即答は実はもらえませんでした。
1日経ち、朝一松山から「やります」。
ここからスタートです。
まずは何をするか。ただの居酒屋なのか、ワインをやるのかどうか。
色んなことを考えたし、色んな居酒屋に行きました。高級な和食にも行きました。
流行りの居酒屋や有名どころも。
松山がイタリアンシェフということで、松山が作る居酒屋はそれだけで何か違う味、アイディアになるのはわかっていたから、とにかく松山にいろんな味やアイディアを持ってもらいたい。だからいろんなところに行き、やみくもに本をたくさん買ってきて渡しました。とにかく見てくれと。
僕は大きくお店のコンセプトを考えていく立場であり、お店のキーワードが欲しかったんです。
その中でふと「日本ワイン」が出てきました。今のオケイになり要素を入れたかったのがあります。
それとどこか居酒屋には日本ワインがぴったりだと確信しました。
重いワインでもないし、カジュアルに飲んでもらいたいからグラスを多くしたかった。
ただ、問題は日本ワインは高い。それが問題です。でもそれを広めたい。
ボトルの価格を安くして販売する代わりに、サワーやハイボールも積極的に飲んでもらう形をとりました。
これ、当たり前のようで新しいのです。専門店はワインしかない。日本ワインフリークが集まるお店はそういうお店でした。
それをカジュアルダウンしたのがおけい屋。
そこがポイントでした。
日本のワイナリーにも行くし、酒屋も変えたり、今までになりやり方にトライ。
全ていい感じで今も来ています。
何事も新しいことをチャレンジするのは勇気がいりますが、しっかり仕組みとして取れれば、別のスタッフでもやれるお店になると確信していました。
今は黒井雄也があの場所でトライ&エラーを繰り返し、新しいおけい屋を構築しています。
僕はあのお店が大好きです。あのビルが大好きです。
それも何もかも松山が「やります」と言ってくれたからです。
あの言葉がなければ今の形ではないわけだから。
同時にあの場所がなければ、今のオケイはなかったのです。
トラットリアオケイがなくなり、あの場所が認知されお客様が来てくれたから
キープできている奇跡の店です。
同時に新しいチャレンジに対して前向きになれました。
ゼロスタートが14年目に切れたことで勇気が出ました。
その勇気が今、コロナでチャレンジしていることに生きています。
当たり前がなくなった今。
どのチャレンジも否定されるところはありません。
それがいいか悪いか、意味があるかないかは、僕らの手の中にある。
自分たちで正しくする力が必要なんです。
おけい屋はokeiの象徴。
チャレンジと勇気の象徴。
その1周年をお祝いしてくれた仲間たちがたくさんいました。
今日が日曜日だから昨日とその前に。
昨日、松山と黒井から頂いたものの写真や来てくれた方々の写真が送られてきました。
でも行きませんでした。
今いる2人が全てを感じるべきなので。僕が感じるものではないと思ったから。
2人が感じた幸せが全て。
いなかったけど、わかるよ。
本当にうれしいよね 1周年。
お祝いに来てくれた皆様。
お祝いくれた皆さま。
これを見るまで忘れてたけど来てくれた皆様
本当にありがとうございます。
あの店は、まだまだ進化します!
よろしくお願いします